52歳の挑戦!
どうもCMの中の満島ひかりちゃんとは気が合うようだ。
資生堂の洗顔専科で見せた花とコロッケの躊躇といい、今回のキリン一番搾りの一人焼肉の伸びやかさといい、共感しまくりなのである。
実はずーっと前から焼肉はみんなで食べるより一人で食べる方が絶対旨いと思ってきた。なぜって、満島ひかりちゃんがCMで歌うように「〽︎一人だから気にしない、誰の肉とか塩とかタレとか、気兼ねのいらない自由なビール」と信じてきたから。私の場合は「ビール」が「ウーロン茶」なんだが。焼肉だけは肉を取り過ぎないようにすごく周りのペースを気にするし、かと言っておしゃべりばかりしてると焼肉をしきる焼肉奉行の人に「肉が焦げちゃうから」ってお皿にどんどん置かれるしで、人と上手に会話しながら食事を楽しむのが難しい料理だと思う。誘われて行ってもいっつも気兼ねばかりでお腹いっぱい食べた気がしない。どうしても誰かと焼肉に行かねばならないとしたら、わがままが言える家族しかいない。でも家族の場合、こっちが誘えば「お母さんに合わせたんだから」とかなんとか言って全面的に奢らされそうだ。
本当は満島ひかりちゃんのように、食べたいものだけ自分のペースで食べられる一人焼肉が最高なのである。でも、正直言うと私は今の今まで一人で焼肉に行ったことがない。カウンターでの一人ラーメンは何度かやったことがある。ラーメン屋のカウンター席はみんなそれぞれ両脇に透明な仕切り板があるていで食べる。だから正面だけを向いてラーメンを待ち、ラーメンが来たらただもくもくと食べてさっさと出て行く。それがお約束。でも、焼肉屋はちょっと違う。一人用のカウンター席なんてないし、四人掛けぐらいの大きなテーブルを一人で独占する形になる。そういう目立ち方がどうしても嫌で焼肉だけは一人で行けない。なんだか周囲に「そこまでして肉が喰いたいのかっ」って見つめられるようで勇気がないのである。しかもビールじゃなくウーロン茶で一人肉を貪り喰う女ってどうよ。「ああ、よっぽど肉に飢えて肉を喰いたかったんだな」になるだろう。ビールと比べて肉への切実さが違わないか。「肉だけ喰いに来ました感」満載だ。私の一人焼肉はなんか想像するに非常にせつない図になるのである。
で、でもね。この満島ひかりちゃんの一番搾りのCMを見ているとなんだか力が湧いてくるのである。あの自由奔放なハイテンションが「私だって行ってやるぅ」につながるのである。「憧れを憧れだけに終わらせず現実にしてやるぜ」って思わず手に力が入っちゃうのである。で、今月の給料が出たら早速行ってみようと考えている。もう行く店は決めてある。今日もその店の前を自転車で通ったら、満島ひかりちゃんのCMソングが口をついて出てきたのだった。
by zuzumiya
| 2018-08-20 22:11
| ちっちゃい器で生きていく
|
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by zuzumiya
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