山本ふみこさん、読んでます。
私の読書や映画鑑賞は現実逃避だと十分自覚している。本や映画の世界にどっぷり浸って忘れてしまいたいほどのいまいましい日常なのか、とあらためて自分に呆れることもある。しかし、本で言えばエッセイ、映画で言えばドキュメンタリーにおいては、今生きているこの日々の暮らしの隅々にもう一度光を当ててその価値を見いださせてくれるような、今こうしてあることが何より幸せなんだということを再確認させてくれるような効果をあきらかに期待して選んでいる時もある。そういう嗅覚を私は持っている。もっと言えば、読んでいる途中に何度も本を置いて、自分でもなにか書きたくてしょうがなくなってくる、そういうそそられるエッセイを私は自然に選べている。出会えている。そうやって、いろんな人からたくさんの刺激や影響を受けて書いてきた。で、今回は山本ふみこさん。エッセイストであり、カルチャーセンターの講師であり、武蔵野市の教育委員でもある。料理や台所仕事から子育てにまつわるお話が多い。平松洋子さんと少し攻め位置がかぶる《丁寧な暮らし》推進派とでも言おうかな。タイトルに惹かれ、装幀に惹かれてミシマ社の『家のしごと』を読んだ。短いのでサラリと読めて「ああ、そうだった」と後からホンワリくる。ブログを更新していない、日々のいろいろを書かなくてもいられた自分をあらためてどうしたもんかなぁ、と思っている。
※『ふみこよみ』、『忘れてはいけないことを、書きつけました』読んでます。
by zuzumiya
| 2018-01-08 16:54
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ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?
by zuzumiya
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