手書きのポスター
図書館へ向かう道を通ると、並んだ民家の塀に点々と白く紙が貼られてあるのが見えました。「おはようのひと言が町を明るく」「タバコのポイすて禁止」「故郷をいつもきれいに」「いつも笑顔でご挨拶」どれも今どき珍しい手書きのポスターです。白地に縦に大きく筆文字、脇に簡単な線画のイラストが添えられています。その絵はまるで昭和の“サザエさん”の漫画のようで、筆文字と相まってポスター全体にどこか懐かしい親しみを与えています。いちばん端には自治会の名前がありました。標語の文言から想像するに、自治会のお年寄りたちが発案して作ったもののような気がします。最近のお年寄りの中にはパソコンに強い方もいます。でも、「手書きの方が味があるよ」「みんなで分担して、楽しみながら書きましょうよ」という声が挙がったのかもしれません。そんな想像ができるほど、ポスターの一枚一枚には手作りの温もりがありました。本当はそういうポスターを作らなければならない問題を抱えている町なのでしょうが、少しでも良くしようと手間をかけてポスターを作る住民もいてくれる町なのだというところに希望を感じます。通りすがりの私ですら心が和んだのだから、きっとポスターに込めた想いは通じると思います。
by zuzumiya
| 2012-12-06 15:34
| 日々のことづけ
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by zuzumiya
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