ほめ言葉の"なかごと"でハッピーに
今読んでいる熊井明子さんの『続・続私の部屋のポプリ』というエッセイのなかに、住井すゑさんのお母様の教えとして「"なかごと"を言ってはいけない」というお話が紹介されています。"なかごと"とは「誰々さんがあなたのことをこう言っていたわよ」という告げ口のことです。熊井さんはその"なかごと"には「さまざまな正義の理由がつきます」としながらも言う人の心のなかに「ねたみとかうらやみなど暗い動機はないでしょうか」と訝ります。さらに「面白いことに、ほめ言葉は、"なかごと"によって伝えられないようです」と書いています。ところが私は結構、このほめ言葉の"なかごと"を伝書鳩のように伝えるのが好きです。先日も上司と話をしていて、私の同僚の一人がよくメモを取って、毎朝仕事が始まる前にちゃんと確認している姿をほめていたので、つい同僚に「(上司が)そんな姿をちゃんと見ていてほめていたよ」と"なかごと"言ってしまいました。すると同僚はパッと顔を輝かせ、とてもいい笑顔を私に見せてくれました。ほめられてやる気がさらにアップした様子です。こういうよい"なかごと"を伝えるのは、ちょっといいとこ取りでずるい気もしますが、隠して知らんぷりするのはもったいないです。伝えるこちらも伝えられた相手も気持ちよくハッピーに、前向きになれる"なかごと”なら、いくらでも飛んで行って伝えてあげたいな、と思ってしまいます。
by zuzumiya
| 2011-04-25 20:15
| 日々のことづけ
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by zuzumiya
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