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人の強さ弱さって、なんだろうね。

最近、よくラジオを聞いている。
歌の歌詞の中で「強さ」だとか「弱さ」だとかが結構、出てくる。たしかに人生のなかで人の心の耐性みたいなものを形容するのによく使われる言葉だけど、いつでも私は人を強さや弱さで分けることに「なんだかなぁ」と納得できない気持ちでいた。たぶん、それは自分がどちらかというと世間的には「弱い」方の部類に入るだろうから、嫌なんだろう。
でも、人の強さや弱さってなんだろうと思える。「もっと強くならなきゃ、生きていけないよ」と言われたこともこれまであったと思うけど、そう言われるたびにフンって心はそっぽを向いていた。自分が生きてきたなかで「あの人は強い」と周りに言われていた人は「したたかで図太く、結構ずるい」印象だったために「強さ」に対して人間の長所としての憧れがない。むしろ「弱さ」に対しての方が敏感さや繊細さ、思い煩うほどの想像力や気遣い、共感性などを垣間見て、人間的には豊かで健気ないい人のような気がする(って、自分を褒めているわけではないです)。
でも、最近、今までの強さの概念じゃなく「あの人は強いなぁ」と心から思える人がいる。
職場の同僚なんだけれど、モラハラ上司にかなりの人格否定的なことを言われても、頑張っている自分の保育を認めてもらえなくても、養う家族のために絶対、仕事を辞めないのだ。あまりのことにもう励ます言葉がなくて、涙まじりに「ごめん、私だったら辞めるよ」としか言えないのだが、今のご時世、保育のニーズはあるから彼女の経験があればどこでも、それこそリーダーや主任クラスでも雇ってもらえるはずなのに辞めようとしない。職場の人間関係以上に、職場の位置や経済的な事情や子供のことや諸々のことが関係しているのだろうが、私にとっては驚くべきことだ。とても心のあたたかい懐の広い人で、ユーモアがあって、同僚の中で私はすぐに「いいヤツだ」とピンときて「こういう人が保育士なら天職だろう」と感じて仲良くさせてもらってきたが、ほんとによく愚痴を聞いてもらい、毎朝、励ましのメールを欠かさず送ってくれた類まれな優しい人である。
彼女は従来の私の価値観なら「弱い」方にいがちな人だった。たぶん、彼女自身も自分にいまだに弱さを感じているだろうと思う。でも、仕事を辞めずに頑張る理由が「自分を精神的に支えてくれた恩のある夫と将来ある子供たちのため」というところがもうぜんぜん違う。愛する誰かのために自分を犠牲(やはり“犠牲”という言葉になるが)にしてとことん頑張れる、それこそ「強いなぁ」としみじみ思うのだ。でも、謙虚な彼女はきっと笑って「誰かのためじゃないよ、自分のためだよ」とか言うのだろうけどね。
そういう強さの話とまたちょっと角度が違うが、私自身は人の強さ弱さをどれだけ「自分のことが好きか嫌いか」に置き換えて考えるといつでもスッとする。気持ちがなんとなく弱くなっている時は、自分のことを「ダメだなぁ」と思っていて、自分で自分に自信がなく、そんな自分が嫌で好きじゃないのだ。だから、どんな時も「まあ、いいじゃない。そんな時もあるさ。止まない雨はない」と笑って自分をそのままに認めて、自分のことを「でも、いいところもいっぱいあるし」と好きであることこそ、人生において重要なことはないと思っている。嫌いになった自分をもう修復不可能だと思い込むことが鬱病へ、そんな自分をいらないと「捨てる」感覚が自殺につながっている気がする。価値観はいっぱいあって、世の中の流れで無情にもコロコロ変わる。世の中や人生という大河を泳いでいくための逞しくしなる背骨はいろんなものに合わせていける強さより「自分が好き」なことじゃないかと思う。強さなんていらない。自分が好きである方が私にはよっぽど大事だ。
# by zuzumiya | 2016-03-05 11:15 | 日々のいろいろ | Comments(2)

エライ人の嘘

ついに3月に入った。出勤しない分の土曜日や日曜日、祝日を外せばあと19日で退職できる。思わず、「あと○日」という日めくりカレンダーを作ってしまった(笑)。そしてカレンダーに「よく頑張った、あともう少しじゃん!」なんて書き添えてもいる。

今日も大変だった。ペアを組んでいるクラスリーダーがワクチン打ってたのにインフルになっちゃって昨日から休み。産休代替も来ないギリギリのスタッフの人数で回している上に休まれて、体制が大変なことに。主任でうちの園の保育のリーダーがうちのクラスに入ってくれるんだが、彼女どういう了見か子ども見しかしない。どんなに職員が大変でもおむつも替えないし、着脱もしない。もちろん、食事の世話も。唯一、コットという簡易ベッドを敷いてくれるだけ。んでもって、必ず朝は園長とバトルしててクラスに入るの遅れるし。相方に休まれると、つまり、保育の育児行為のすべて&日誌を自分ひとりでやらねばならず、休憩だって30分しかとれず、ものすごい大変なわけ。それなのに私の前で「ああ、こんな大変なことが金曜まで続くのか」なんて苦笑しながら愚痴を言ってるから「なんだ、この人は!」って呆れた。だって、昨日はやんちゃ坊主が2人休んでて楽な方だったの。毎日そんな手のかかる子どもと闘って、やれ「ここがダメ、、あそこがダメ」と上から目線で言われ続けてきたんだよ、こっちは。1日程度でよく言うよ。

そんでもって今日、その主任の彼女が育児をせずに純粋に子ども見だけでクラスに入ってるくせに、目の前でやんちゃ坊主に女の子が突き飛ばされたの。頭を打ってすぐに冷やしたんだけど、彼女が遅番で親に伝えなきゃいけなかったんだけど、こうきた。「この子(女の子)の親はどんな感じ?遊んでいて、つまづいてころんだことにしようと思うんだけどどうかしら」だってよ。おいおい、エライ人がそういう嘘つくんだ。頭を打ってるから後々怖いので、親に言わないわけにはいかないんだろうが、随分な嘘だよね。そうやってその場をしのいできたから今の地位があるんだな。以前に話をしたことがあるけど、ああ言えばこう言うタイプの人だったが、やっぱりこういうトップの悪さをまともに見ると幻滅するよ。こうだから、先日の会議の資料も個人攻撃だったのにok出したし、いろんなこと見て見ぬ振りするんだな。やっぱり、トップが尊敬できなきゃ、ついていけないや。
# by zuzumiya | 2016-03-03 21:30 | ちっちゃい器で生きていく | Comments(0)

なんか豊かになるはずが失われている。

この土日は久々にあんまり仕事をせずにのんびりした。家で読書と映画を3本見た。
たまにはいいかなぁと恋愛ものを見た。『ピース・オブ・ケイク』。綾野剛が気になって(笑)。
しかし、見ていてぜんぜんつまんなくて、困った。
ああいう若い頃の恋愛のすったもんだは、もうまるきし共感できない、懐かしくもない、もっというと覚えてない。
と同時に、もうこの先自分は恋愛なんてものはしないのかなぁと思った。ああいった誰かをすごくすごく好きになって、たまらん、抱きしめたい、どうしよう、今すぐ逢いたいなんていう、人に対して注がれる激烈な熱情。っていうか、人だけじゃなく何に対してもなんだけど、そんなふうに心震わす乱痴気騒ぎに巡り会えるのだろうかと思うのだ。何だかそんなこともうありそうもなくて、っていうか、そういう感情の一部がもう失われていることに、ああ、心ってやつも老化するんだったと今更ながら気がついた。ショックとは違うが、年をとるということをまたひとつわかった気がした。
# by zuzumiya | 2016-02-21 23:51 | 日々のいろいろ | Comments(0)

幸福はコツコツ自分で作り出せ!

某有名アイスクリームのCMで、お風呂の湯船のなかでアイスクリームを食べているのがあってびっくり!落ち込んだ私が自分へのご褒美として湯船でアイスクリームを食べたと以前、記事に書いていたのだ。しかもコメントへの返事に「CMとかドラマのワンシーンに使えると思う」とまで書いた記憶もあって。現役でプランナーやれてたらなぁ、採用だったのにとちょっと悔しかった。

インフルの予後があんまりよくなくて、喘息からの咳の出しすぎによる声枯れになってしまった。医者は「あんまり声は出すな」と言うが、保育士にはとうてい無理な話。ハスキーボイスで叱っている。それでも叱りが足らないとクラスのリーダーに嫌味を言われている。なんなんだ!もう少しで終わりだ、ゴールが見えてきたと毎日、思いながら仕事をしている。街道脇の祠にいるお地蔵さまにも「無事故、無傷」しか願わなくなった。産休代替の保育士が来ないために現場はキツキツでギスギスしている。人を見つけてくることが仕事なのだから、園長にはきちんと皆に謝ってもらいたい。

毎日、何かしら自分へのご褒美をあげて一日を終えている。
甘いお菓子だったり、映画やドラマだったり、面白いミステリー小説だったり、素敵な音楽だったり、いい匂いのする浴用剤だったり…。
幸福は自然に向こうからやってくるものじゃなく、自分でコツコツ作り出すものと実感している。
# by zuzumiya | 2016-02-12 22:51 | ちっちゃい器で生きていく | Comments(0)

流れゆけ、ひたすら

岡村ちゃんの『幸福』の売れ行きが絶好調らしい。喜ばしいかぎりだ。
がしかし、岡村ちゃんの明るくハッピーな曲調も確かに毎日の生活に”一曲分”の弾みをもたらしてくれるんだが、私はあくまでエレカシファンなのだ。それが、久々に聞いたアルバム『RAINBOW』の「なからん」の暗さでよーくわかった。やっぱり、「なからん」のあのメロディ、そしてあの悲痛な叫び、あれはほんとうに胸にくる。まさに深く深く堕ちていく音楽、だ。私の毎日もなぜか「流れゆけ、ひたすら」「流れゆけ、時よ」なのである。ただひたすらに、前へ先へ、みんな過ぎ去ってしまえ、もう楽しい時など、心から笑える日々などなからんの気分。毎日のほとんどをそんな気持ちで過ごしている。この「なからん」を聞くと岡村ちゃんのアルバムがチープでパッパラパーの能天気に聞こえる(笑)。私の好みの男の振れ幅もマジに凄い。

4月になったら、胃カメラ・大腸カメラの検査に、遠近両用のメガネに慣れること、母との話し合いなど、長期休暇にしかできないことをやるつもりである。1ヶ月はプーをして、心身ともに休もうと思う。インフルになって「ああ、これで堂々と休める」と心底思えたほど、心は病んでいた。
これからの50代、どういうふうに生きていこうか。出会いを求めて、とにかく前へ先へ、だ。
# by zuzumiya | 2016-02-08 22:05 | 日々のいろいろ | Comments(0)


ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?


by zuzumiya

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