<   2017年 08月 ( 10 )   > この月の画像一覧

こんな映画と音楽、気に入ってます

a0158124_0244539.jpg今日はジャームッシュの映画『パターソン』を見に行くことにした。息子に駅まで車で慌てて送らせ、無事、時間通りの電車に飛び乗って上映時間の40分前には新宿に着いた。ちょっと喫茶店で軽く昼食をとってから行ったら、もう満席で見られなかった。甘かった。昨日が初日で永瀬正敏の舞台挨拶まであったその翌日の日曜日である。新宿だし、4年ぶりの新作だし、ジャームッシュファンが駆けつけて当たり前なのに、30分切っての入館でチケットを買おうなんて、どうかしていた。これぞ地方ボケである。しかたがないから、武蔵野館で掛かっている第二候補のベトナム映画『草原に黄色い花を見つける』を2時間待って見ることにした。見られなかった『パターソン』のパンフレットを買い、冷房のきいた館内から出ずにパンフレットを熟読して予習しようと思った。だが、だんだん寒くなってきて急遽カーディガンを買いに向かいのビックロに行ったりした。「なんて日だ!」と内心、悪態をつきながら。
『草原に』の館内はお年寄りばかりが目立った。ベトナムのひなびた農村地帯が舞台で、青々とした田んぼの広がる畦道を子どもらが無邪気に走って行ったりすると、どことなく昔の日本の貧しい田舎の風景と似ていて、お年寄りたちは自分の幼かった頃を重ねて見ているのだろう。笑いが出たりしている。私はどちらかというと田園風景の詩情より『青きパパイヤの香り』や『夏至』の方が好みで、それはたぶん、私がインテリアに興味があるせいだと思う。話としては悪くはなかった。
a0158124_025473.jpg館内にあった次回作のチラシで『ポルト』という映画があって、これにもジャームッシュが製作総指揮で関わっているというので、『ギミー・デンジャー』の後の公開(9月30日)だから、8月から9月の武蔵野館はジム・ジャームッシュ月間である。どんどん出かけて行こうと思う。
a0158124_030414.jpg音楽はまた「雨と休日」から1枚CDを買った。今年の夏は雨や曇天ばかりで夏らしい日差しが少なくて、立秋を過ぎ夏休みが終わる今頃になってようやく強い日差しが戻ってきている。去りゆく夏をぎゅっとかみしめようと『bahamian ballads』(アンドレ・トゥーサンのベスト盤)を買った。一挙に部屋がカリブ海のゆるさに包まれて、「おお、これぞ夏!」って感じで、思わず歌声にステップを踏んだ。ワールドミュージックに興味がなかった昔が嘘のようだ。これでしばらくは陽気にいける。
[PR]
by zuzumiya | 2017-08-28 00:30 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)

ジャームッシュの新作2作に期待。

a0158124_0371376.jpga0158124_0373899.jpgジム・ジャームッシュが4年ぶりに新作を撮ったそうです。その名も『パターソン』。詩が好きなバスの運転手パターソンの何気ない日常の暮らしを描いたお話みたいです。“日常映画”という言葉で紹介されていました。いいネーミングです。前作のインテリ吸血鬼のカップルのお話もすごく私好み(ティルダ様が出ているし)だったけれど、今回は平凡な、でも愛おしい日常というテーマが何よりエッセイ好きな私にはツボなのです。日常をどうチャーミングに撮るか。それは監督が日常の暮らしのどこに目をつけて素敵だとか恩寵だとかを感じているか、その人間の感受性やものの考え方がもろに出ますから、映画としての演出や脚本力というよりジム・ジャームッシュという人物の人間性をわりとスムーズに窺い知れる作品ではないかと私は期待しています。詩人がふつうの日常の暮らしの中に詩を見つけるように、きっと日常にはいろんな素敵なものが散りばめられているんでしょう。そういう観察眼だったり、感受性だったり、それらが自由に伸び伸びと働く心の余裕だったり、そういうものを本当は誰でも持っていて、そういう自分にさえ立ち返れば、お金を払って特別な何処かに行かなくても、制限ばかりの今いる此処が幸福のありかになる。そういうふうに日常の見方を変えてくれるから、私は文学でも身辺雑記的なエッセイを好むんですが、ただ何でもない日常を“作品”ばえするためのテクニックはきっとあるんでしょうね。なんてったってジャームッシュですもんね。イギーポップのドキュメンタリー映画も9月には公開だそうで、そちらももちろん気になっています。ジャームッシュは前作も新宿は武蔵野館でした。武蔵野館さん、ありがとう。




[PR]
by zuzumiya | 2017-08-26 16:52 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)

おすすめ海外ドラマ『VINYL』

海外ドラマにハマることはあんまりないんだけれど、ミック・ジャガーとマーティン・スコセッシがプロデュースした70年代のNY の音楽業界のお話となると見ずにはいられない。『VINYL』(ヴィニル)Huluで10話完結、当時のいろんなバンドや歌手やアーティストのそっくりさんが出てきて演じてくれるので面白かった。さっきネットで調べてわかったが、お話の中に「ナスティビッツ」というパンクバンドが出てくるが、そのヴォーカルがカッコいいなと思っていたら、なんとミックとジェリー・ホールの息子、ジェイムス・ジャガーだという。もう30歳なんだと。


[PR]
by zuzumiya | 2017-08-24 22:50 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)

恐るべきシーリングライト

先日、天井に新たにシーリングライトを取り付けた。LEDというのはあの昔ながらの丸い三重の蛍光管も無いってことで驚いた。さらにうちのあれほど几帳面な夫がトリセツを見ようとしないのにもびっくり。年をとって読むのが面倒になったとのこと。変われば変わるものだ。食事に困らない程度に光量を落としていつものように80型の巨大画面で息子と三人、夕食を食べながら映画を見ていた。東京に台風の凄いのが来るというパニック映画だった。ところが映画の途中でいきなり何が起こったか、パッと電気が明るくなって部屋中が白々と照らされた。「なんだ、なんだ」とびっくりしてリモコンをいじって確かめてもよく分からず、「接続の問題かなぁ」「買ったばっかなのに?」「コジマに電話すっか」なんて文句を言いながら、また光量を落として映画の続きを見た。ほどなくしてまたパッと点いた。さすがにワッと声を上げ、夫と顔を見合わせた私はぞぞぞと鳥肌が立って「お盆の時期だし、電気系統だけにコワイよ」と訴えるとようやく夫が立ち上がり、トリセツを読み出した。すると、うちのシーリングライトには“感震センサー”なるものが付いていて、震度4以上の揺れが来ると警告音と共に自動的に最大光量の電気に変わるらしい。なんだ、そりゃと思ったが息子は「暗闇でパニックを防ぐためなんじゃない?」と笑っている。でも、さっきは警告音は無かったし、そもそも震度4に値する揺れなど無かった。夫がリモコンをテーブルに置いて、光量を落としてからガンっと揺すっても電気は変わらない。「えーっ、なんで?」とまた夫と顔を見合わせたが、夫が再度真剣にトリセツを見直し「『取り付けた部屋や周辺での大声、テレビ等の大音量による振動で感知することがあります』だって」と読み上げた。またしても「えーっ」と声を上げたが、つまりは我が家のミニシアターなみの80型の巨大画面から出てくる音量が凄すぎて感知してしまったらしい。たまたま見ていた映画が人々が大声で逃げ惑うパニック映画だったというのも運が悪いというか、可笑しい。「ホラー映画じゃなくてマジよかったよ」とつぶやくと、夫も息子も真顔でうなづいた。しかし、この面倒でありがた迷惑な感震センサー、本当に必要なのだろうか。夫曰く「強い地震が来たら、電気って止まっちゃうんじゃなかったっけ?」思わず吹き出したが、ほんと、どうなんだろう。


※後から思えば、リモコンを置いていくら揺すったってセンサーはリモコンに内蔵されてるわけじゃないのに、愚かな私たちであった(笑)。






[PR]
by zuzumiya | 2017-08-20 09:25 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

私という有限

最近、ちょっと胃が痛い。長年飲み続けている薬の副作用かもしれない。昨日トイレで便座に座ってぼんやり考えていると、自分はもう50代で、いつ何時病気になってもおかしくない年なんだと思った。病気が発覚したらもう入院して、場合によっては手術なんかもして、体も心も弱っちゃって、なかなか出てこれないんだろうなと想像した。そうか、そうだったか。時間は、人生は、このような今の私は、有限だったか、とこの時すごく気がついてしみじみと思った。そういえば、私の両目は緑内障である。60代だか、70代だかいつになるかはわからないけれど、確実に見えなくなっていく。網膜は再生できないので未来は変えようがない。私の今のこの見えている視力は有限である。そう思ったら、読みたいものは読もう、見たいものは見ようと思った。そして、読みたいものが眠くて読めなくなるような、見たいものが疲れて最後まで見られなくなるような、そんな無理して働くのはやめようと思った。自分のご飯が食べられて、少しずつの貯金が出来て、毎月見たい本や映画が見られればもう幸せなのだ。
[PR]
by zuzumiya | 2017-08-16 20:44 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

こんな体たらく

夫は昨日、赤と黒の金魚を買った。私も乗じて鈴虫を買った。夜は網戸の向こうから蟋蟀と何処からか風に乗って祭り太皷と、部屋の中からは鈴虫と、ひどく懐かしい感じの夏の夜であった。
休みであっても朝は5時半に目が覚める。夫が出勤したのを聞いてから台所へ降りて一人、茹で卵とベーコンとヨーグルトで軽く朝食を済ませ、映画を見た。「胸騒ぎのシチリア」。声の出なくなった大物ロック歌手マリアン役のティルダ・スウィントンが見たいから。年下の恋人とヴァカンスにシチリア島に来ている設定だが、寄る年波には勝てず、後ろ姿の水着の尻の垂れ具合、乳の垂れ具合、下腹の出具合。中性的な魅力のはずがすさまじい崩れ方をしている。ただあの首の細さ、操り人形のような手足の長さ、骨ばった顔の凛々しい小ささ、陶器のような肌の滑らかさにはやはり恋焦がれる。そしてあの冷徹さを含んだ色気と退廃さが漂うまなざしと髪型…。やっぱり好きだ。鏡の前でしばし髪をいじって髪型を似せて笑ってしまう。私がやると東海林太郎になってしまう。白ブチの丸眼鏡のサングラス、いいな。たしかメグ・ライアンも丸いサングラスが似合ってたっけ。来年は買おう。
映画の後は漫画と本をベッドに横になって読む。読んでは寝てしまい、ふっと目覚めてはまた読むを繰り返す。時間の感覚がなくなっていく。ベッドから見える空はどんよりと灰色で、湿気と一緒に部屋の隅の観葉植物の緑を濃く沈めていく。ふいに思いついて、「青いパパイヤの香り」のDVDをネットで買うことにした。本棚から同じベトナムが舞台の岩井志麻子の「チャイ・コイ」を出してきて読み返す。
明日は娘とデートだが、仕事もしてないのに自堕落のため肩と背中が痛い。行けるか。

[PR]
by zuzumiya | 2017-08-14 19:30 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

「more records」がお気に入り

埼玉の大宮にある「more records」のオンラインショップの試聴が楽しい。
「雨と休日」も試聴ができて助かるのだが、そことはコンセプトが違ってあらゆるジャンルの音楽が揃っていて、自分にとっての新たな音楽の「好き」が見つかる。ARLTというフランスの男女2人組のアルバムも小粋で良かったし、フォーキーソウルというジャンルのJames Tillmanの「silk noise reflex」の歌声も心地よかった。ボーカルの入った洋楽は普段、部屋で読書するためあまり流さないが、漫画や雑誌なんかを開いたり、ネットを見てたりする時には邪魔にならないからたまには買おうかなと思う。「more records」のスタッフのセンスあるセレクトは大いに助かっている。おすすめである。

[PR]
by zuzumiya | 2017-08-12 06:24 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)

生まれ変わっても会いに行く

どういう偶然か、輪廻転生ものの恋愛小説が2冊手元に揃った。
上田岳弘さんの「私の恋人」と佐藤正午さんの「月の満ち欠け」。読み比べてみよう。





[PR]
by zuzumiya | 2017-08-07 20:48 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

夏休みはクーラーの中でひたすら

お盆に子どもの数が減るので山の日から1週間夏休みを頂いた。
正職以上に懸命に働いて金はあっても時間がない。正確にいうと時間はあっても体が疲れて眠たくなってしまう。読みたい本などいくらもあるが平日は寝落ちしてしまうのだ。インテリアを整えた今はようやく、さあ、読書なのに。で、お盆休みに備えてネットで本と漫画を買いまくりの日々である。戸田誠二さん、豊田徹也さん、高浜寛さん、楽しみだ。詩人の高橋順子さんがあの強烈な私小説作家車谷長吉さんとの夫婦の日々を綴った小説も来る。クーラーをつけてのんびり読書がいちばんいいや。


[PR]
by zuzumiya | 2017-08-05 08:28 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

死んだように眠れる音楽

「この世を去る60分前に聴く最後の音楽」という大胆にも挑戦的なコンセプトに惹かれて「Ending Music」というコンピレーションアルバムを買った。落ち着いたピアノがメインのアルバムはうんとこさ持ってはいるが、何せ「死ぬ前に」しかも「60分前」って時間も指定して、つまりはアルバムは天に召されるその瞬間に向ってそういう曲順で収められているんだろうということで、あまりにそそられるから買ってみたのである。で、一曲目はこれから死にゆく者がどういう心持ちになっている設定なのかは想像しがたいが、美しいかなり情緒的なピアノ曲であった。アンドレ・ギャニオン的な、はっきりと覚えられるメロディラインで、思い出が走馬灯のように駆け巡るシーンでも表しているのか、やけに美しくきらびやかな感じ。「みなさん、今までありがとう。私は幸福でした」と言わんばかりの盛り上がり。でも、はたと「これから私は死にゆくのだ」と思い出すと「人生の最後なんだからこれくらいいいのか」という気にもなる。で、聴くというよりいつものように読書しながら聞き流していたら、やっぱり猫どもはすとんと寝ちゃうわ、私もトロトロになるわでまさに死んだように眠れそうな音楽でした。一番最後の曲、すなわちこの曲を聞きおえたら私は死ぬという曲の感じは……何度聞いても覚えていない。最後まで聞き終われずに意識が飛ぶ。そういうところも妙にリアルです(笑)。埼玉は大宮にあるCDのセレクトショップ「More Records」から買いました。寝苦しい夜のお供にどうぞ。
[PR]
by zuzumiya | 2017-08-03 22:56 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)


ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?


by zuzumiya

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

※このブログの無断な転載はご遠慮願います。

最新の記事

私の母はカッコイイ!
at 2017-09-19 20:34
私、見てたから
at 2017-09-19 15:23
私の流儀
at 2017-09-15 23:48
保育士あるある2
at 2017-09-13 21:05
シアワセは何かに託してはいけ..
at 2017-09-10 08:44

最新のコメント

検索

ブログジャンル