暮らしのまなざし

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みんなしぶとく生きているなぁ

スーパーの帰り道、住宅街ですごいお爺さんとすれ違った。
最初はよく見かける老人の手押し車(押しながら歩き、疲れたら座って休憩もでき、座椅子の部分はささやかな収納ボックスになっているもの)だと思ったが、近づくにつれ、お爺さんが押しているのはさっき出てきたスーパーのカートだとわかった。
「あ、そうか。この近くに住んでいて、家までカートで押して帰って、返しにきたのだな」と思った。カートにはちゃんとスーパーのかごも乗せてあったが、でも中にはお爺さんのかばんがぽつんと入っている。
もしや。お爺さんは勝手にスーパーのカートとかごを拝借して家に持ち帰り、次に買い物に行くときにまたカートを押して何食わぬ顔をしてやってくるのではなかろうか。駐車場の方からお爺さんが現れたら、ぱっと見、カートとかごを返しにきた人にしか見えないだろうし、買い物を終えて駐車場の方へ帰って行けば、車まで運んで行っているとしか思えない。爺さん、考えたな、と思った。
そのまま、住宅街を歩いて帰っていくと今度はまたすごいお婆さんを見かけた。
後ろから自転車に乗って現れ、私を追い越し、自宅に入っていったのだが、その被っている帽子がすごかった。黒いキャップの後ろにぐるりとボタンどめされて肩まで黒い布が垂れていた。どうやら首の日よけになっているらしいが、怖かったのは前の部分である。
自転車を止めているときに見えたのだが、顔までそのまま真っ黒なのである。
ドキリとしてよく見られなかったが、思うにあれは、黒いメッシュなのだろう。目のあたりはメッシュで抜けて、目の下は首と同じ黒い布で完全ガードしてあったと思う。養蜂家の蜂よけネットのような姿だった。
オバサンに人気のあるロボコップみたいな顔全部を覆う日よけ板のついたサンバイザーも怖いが、黒布で前も後ろもぜんぶ覆ってしまう養蜂家帽子も怖い。こうなるとじきに日本女性もアラブ女性のように頭部から上半身まで黒布でぜんぶ包んじゃう日も近いかもしれない。
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by zuzumiya | 2014-05-31 18:33 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

宝くじ

このところくじ運がよく、「ワンピース」のフィギアばかり当てている娘がついに宝くじを買う。
「『当たったら、必ずユニセフとかに募金しますから』って神様に言っときなさい」と私。
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by zuzumiya | 2014-05-31 10:51 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

時間の王様

ああ、休日がきた。
いつもの早起きの習慣で6時には目が覚めてしまい、ベランダに差す光のきらめきと鳥たちの声に自由を感じてワクワクする。「なにをしてもいいんだあ~」
私はこの、“休みなのに早く起きてしまい、ベッドの上で伸びをしながら、時間がありすぎて時間を持て余しちゃうような、まるで時間の王様にでもなったような鷹揚な気分”が実に好きなのだ。「早くに目が覚めちゃってもったいない、二度寝しよ」なんて、絶対に思わない。時計を見ながら、「ああ、今頃は鏡に向かってせっせと化粧をしている頃だな」とか、平日の健気な自分に思いを馳せ、その背中に自分で「よしよし」と憐れみながら、仕事に行かなくてもいい朝のこの悠長な時間っていうのを味う。ああ、つくづくちっちゃい器だという思いも過るけれども。


※本日は“休日にふさわしい読書”ということで、群ようこさんの『れんげ荘』をセレクトして読みはじめております。
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by zuzumiya | 2014-05-31 08:05 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

「幸福に暮らすことが最高の復讐」

過去の栄光を後悔っぽく苦笑いしながら自慢する人が嫌いだ。
あなたの今もわたしの今も、みんな「しがない今」を生きている。
スペインの諺に「幸福に暮らすことが最高の復讐である」というのがある。
ちっちゃい器で生きているすべての女子に私から。
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by zuzumiya | 2014-05-29 10:37 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

身の丈で生きる

この年になってようやく、身の丈とか分とかいうことが実感としてわかるようになってきた。私が何度誘われても職員にはならず、毎度毎度の食事の介助だけして業務を増やさないのは、2時間の食事介助の時間が自分の身の丈に合っているからだ。2時間だからこそ、排泄や入浴の介助をしないからこそ、利用者さんにニコニコと笑って優しい気遣いや笑わせるジョークを言って、テキパキ動いていられるんだと思っている。排泄で顔を叩かれ、腕を爪で引っかかれ、入浴で乳首に噛みつかれるということをされていたら、尋常じゃないストレスがたまるだろう。変わらずニコニコとしていられるだろうか。こんなに体を張っているのに給料が見合わないと不貞腐れるかもしれない。保育や介護の福祉の現場で「この人、ほんとに福祉の人?」という人間をそれなりに見てきた。自分はそうはなりたくない。だから、ちっちゃい器かもしれないけど、今のままでいい。





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by zuzumiya | 2014-05-28 15:32 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

「群れている感」

女どうしでお喋りしていて三人横一列に並びそうになると、私はスッと抜けて前か後ろへずれる。
なんか、女子のかまびすしい“群れている感”が恥ずかしいのである。
「そういうものに頼ってません」というすました風情を作っている自分。
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by zuzumiya | 2014-05-27 14:39 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

力量の見栄

たとえば同じ給料同じ立場で働く二人がいる。Aさんは全体の動きを見て、機転を利かせてよく立ち働く。Bさんは明けても暮れても決められたことしかせずに「Aさんがいてくれるから」と自分から進んで動いてやろうともしない。人は不思議なもので、Aさんが頑張ってなんとか全体がうまく回っているのであれば、Bさんの動きの鈍さには目をつぶり、「あの人はあれで仕方がない」と諦めてしまうものらしい。結果、同じ給料同じ立場なのにAさんだけがひたすら動き回って苦労損になる。Aさんはその図式に頭に来て、力をBさん並みにセーブすると、周囲の人は「最近Aさん、どうしちゃったの?」と今度は不満を持つだろう。Aさんは一度周囲に見せてしまった力量をもう落とすわけにはいかないのだ。BさんはAさんの陰に隠れ、人から期待も評価もされないぶん、マイペースに仕事ができ、“自分の持ち場をきちんとこなしている感”がある。
つくづくずるいヤツだなと私は思う。
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by zuzumiya | 2014-05-26 21:53 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(0)

週末婚を成功させるには

『週末婚』を読んで、結婚って何だろうとあらためて考えた時に、要するにもうザックリと「家族になること」でいいんじゃないかって思えてきた。
家族っていうと夫婦がいて子供がいてというイメージだけど、子供がいない夫婦も結局は同じなんだろう。子供がいないと夫婦はいつまでも男と女の恋人夫婦みたいな関係でいられると傍からは思えるけれど、果たしてそうか。子供がいない夫婦といっても、子供ができない夫婦と子供を作らない夫婦があって、子供ができない夫婦は子供がいればこそ完全なる家族になれると思い込み、子供を作らない夫婦は気楽そうでいて実は子供がいないぶん、いつでも離婚できるから自分たちの絆はいざという時、脆いのではとどこかで不安に思っていそうだ。だから、子供がいない夫婦というのも、その実、夫婦の枠をこえてより強固な家族というものでありたいとどこかで強く望んでいそうな気がする。
家族になること。身内になること。世間に対して、外敵に対して、守り守られる絶対の味方を作ること。もう結婚は「好きな人とずっと一緒にいられる」なんてものじゃなくて「家族を作ることに尽きる」と若い頃から教え込んじゃえばいいんじゃないか。48の今の、今日の、私の結論だ。(明日になれば、また何を言い出すかわからない。「やっぱり違った」と正反対のことを言い出す可能性もある。保証はできぬ)
夫婦の性的な関係も子供ができればほぼ終了でもう仕方ないといいかげん認めよう。父と母を懸命にやって、同時に家庭内で精神的に男と女をやれというのがどだい無理な話で、考えてみればそれは欲深すぎるのかもしれない。家族を作る、家族になるということが結婚なのだから、「夫が私を女として見てくれない」「夫に牡を感じなくなった」なんて不満は出てくるわけがない。そういうコトはもう恋人時代か新婚時代にう~んと、これでもかというぐらいにやっておくしかない。性欲だって他の欲望と同じようにコントロール下に置けないはずはない。メディアや宣伝にだまされて「いつまでも」「変わらずに」なんて思うからおかしなことになる。この世には永遠はないのだ、と腹をくくり、自分の身の程をわきまえよう。最近では「セックスレスで何が悪い?」という妻たちが多いと何かで読んだが、“家族であること”を第一義に守ろうとしている潔さととれば、あっぱれだ。
子育てが終了して子供を成人させて、それでも性的にも経済的にも余力があったら、その時は離婚して新たに恋愛してもいいし、離婚まではしないけど、私のように近くに別居して、有給休暇をとって会いにいく“有給婚”でもいいんじゃないかと思う。そうして、どちらかが年をとって身体がやばそうになったら、また改めて同居するというのもありなんじゃないか。別居婚はラクである。お互い食べたいものを食べ、やりたいことをやって、会いたいときに会う。夫だって、一人分の家事など大したことじゃなく、そもそも人間一人が生きていく上でのどうしてもやらねばならない用事なのだから自分でやって当たり前なのだと思えば、どうってこともない。ボケ防止にもなる。金銭的にも使い方次第で余裕がもてるはずだ。仕事の愚痴も目の前に相手がいないから、結局はひとりでなんとか消化する。
「果たしてこれで夫婦と呼べるのか」の問いも当初私を悩ましたが、紙切れ上も夫婦のままだし、何より自分たちが夫婦と思っていればそれはそれでもう夫婦なのだと思えてきた。
10月で別居して1年になるが、もともと二人でいても独りの良さを知っている者同士、口には出さないが、夫も実はこの生活に慣れてラクだと思えてきた頃だろう。
週末婚というのも実はもっと年をとった、子供を育て上げた私たちのような熟年離婚を選びそうな年代が、人生のある一過程でやれば成功するカタチなんじゃないかと思った。
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by zuzumiya | 2014-05-25 19:51 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

内館牧子『週末婚』読んでみた

娘も息子も外泊で今日は一人。
作ってみたかった料理と自分の食べたいものだけ揃えて、今夜はのんびり映画を見る。
昨日今更なんだが『週末婚』を読了。当時はドラマの存在を知ってはいたが、普通に結婚生活してたので興味がなかった。別居婚の今読むとどうかな、と思って選んだが面白かった。愉しめた。いろいろ、考えさせられてよかったんでちょっと感想めいたものを書いておきたいと思うんだが、まずは買い物へ。
娘がいないのでアニメ「ワンピース」を見なくてもよいので久々に日曜美術館を見る。バルテュス特集だった。先日も豊川悦司がやってたバルテュス特集も眠気でウトウトしながらも見た。バルテュス展が先日の上野でやってることは前から知ってはいたのだが、宿直明けの夫に美術館のはしごはキツイかなと思ってやめていた(齋藤芽生さんも結局見ず)。6月22日までやってるのでまた誘おうと思っている。デビッド・ボウイとボノがバルテュスファンだと知って驚く。ボウイでバルテュスの生涯をバスキアみたいに映画化して欲しい。若い頃のボウイとバルテュスはよく似ている。







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by zuzumiya | 2014-05-25 11:41 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

職場のよしあし

先日書いた無断欠勤をした新入社員は親に連れられて謝罪をしに来て、なんとクビがつながった。
もちろん、現場は上層部の甘さに騒然とした。「上の判断だからしょうがないけど、私は受け入れられない」と声を荒げた先輩もいた。「そこまで人が足りないのか」と現状をあらためて嘆く声もあった。親のメンツを立てたとか、ダメな息子を持った親を憐れに思って同情したにせよ、“社会”としては、私も甘いなぁと思う。
同僚は「どのツラ下げてと言うけれど、それでも謝りに来ただけ偉いよ。イマドキの子は謝りになんか来ないから」と庇った。しかし、私はその甘ちゃん新入社員を情けなく思うし、やったことは許し難く、どうしても“ふてぶてしい”としか思えないし、いまだに目が合わせられないでいる。
だが、その上層部が今度は58歳の未経験のオジサンを正職員に雇ったと聞いた。実は以前にも60になる未経験のオバサンを正職員として雇っている。彼女についてはいろいろと来る前からも「使いものになるのか」「長くはもたないだろう」「なんで今更、介護の現場に?」と囁かれていたし、数ヶ月経った今でも彼女なりの頑張りは認めていても、まだまだ動きに不満はあるのだろうとは思う。でも、還暦間近の未経験のオバサンでもやる気があればまだチャレンジできること、「あのオバサンが体張って頑張ってるんだから、こっちも頑張らなきゃな」という具合に、現場に勇気と活力をもたらした気もする。会社側もそういう意味あいで雇ったのかもしれない。でも、雇うだけ偉い。
夫のことでも自分のことでも、リセットをなかなか許さない社会の厳しさを薄情だとわかっていたくせに、再チャレンジをしようとする人を社会の側に立ってどこか冷ややかな目で見ていた自分にふと気づいた。と同時に上層部の判断に「もしかしたら、この職場はいい職場なのかも」と思い始めてる自分がいる。
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by zuzumiya | 2014-05-24 18:41 | ちっちゃい器で生きていく | Trackback | Comments(2)

ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?
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