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明日こそ。

余裕がなくなると、人は真っ先に「やさしさ」を手放す。
だからこそ「やさしい」ってことが何よりも「強い」ことなんだって、
思ってきたはずだった。
私たちはほんのひとにぎりの「やさしさ」を手にするために、
幾度となく生きることの切なさ、哀しみを噛みしめなければならない。
そうやって得た善性のエッセンスなのに、いとも簡単に手放してしまえるなんて。

ああ、もっともっとやさしくありたい。
人のために尽くせる人になりたい。
慈しみの目をもった、思いやりのあるやさしい人に。

明日こそ。
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by zuzumiya | 2012-03-28 00:38 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(2)

「Mother」

a0158124_1549164.jpg今更ながら、日テレのドラマ「Mother」にハマっている。
放映当時から話題になっていたのは知っていたが、初回を見そびれてしまってからはずっと見ないできた。後になって何かの番組で、脚本では子どもが7歳の設定だったのに、5歳でオーディションに参加した芦田愛菜ちゃんの演技を監督が気に入って、本を書き換えたというエピソードを知った。芦田愛菜ちゃんといえば、♪マルマルモリモリ〜のドラマ(名前を忘れた!)だと思ってたから、その名子役ぶりの「Mother」を見てみたいと思っていた。そうしたら、最近、再放送を見る機会に恵まれた。
ちょうど子育て中の母親のための講演会を企画している最中なので、不思議な縁というか、神様が用意してくれた今が「私が見るべき時」なんだな、と思っている。DVDをレンタルして、家に帰ってきた息子と夫と三人で見ている。そんでもって毎回、三人がほろほろと涙してる。
田中裕子の抑えた演技がほんとうに素晴らしい。
「無償の愛って、親が子供に抱くものじゃなくて、子供が親に抱くものだと思うんです」っていう松雪さんの台詞があったが、私も母とのことではずっと「慕う子供の方が分が悪い」と思ってきたので、思わず涙した。
虐待に手を染めるようになっていく母の回想シーンもきちんと描かれてあって、複雑な気持ちで見た。子を持つすべての母親が、もしかしたら我が身に同じことが起きて、同じ境遇だったら、あのように疲れ切って、あのように孤独を感じて、あのように絶望を感じだしてしまうんではないかと、それでも子供を疎ましく思わないで、一歩たりとも逃げずに強くいられるかと自分に問いかけるだろうと思う。
作りごとではない。人ごとではない。子供を育てた経験のある者なら、子供がどれだけかわいく、そして同時にどれだけ親のエネルギーを奪い尽くすものであるか、身にしみてわかっている。
今あるこの幸せが日常が、いろいろの条件が運よく重なって得られているものにすぎず、ひとつの小さな奇跡のようなものとわかったとき、言葉にしがたい切なさでただ涙が出た。そしてその涙はまた「母親というものは温かい川と冷たい川の両方を泳いでいくようなもの」の台詞のとおり、もがきながらも何とか泳いでこられた自分を癒す涙でもあった。

いいドラマは人間を深く知るための問いかけだ。
生きる哀しみがよくよく描かれていれば、人の心を潤し癒す。

最終回のDVDがもうすぐ届く。
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by zuzumiya | 2012-03-12 15:40 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)

遠くから近くから時は流れる…。

息子と夫が田舎へ帰っている隙に好物を買ってさんざん飲み食いしたあげく、エレカシのライブを見てる。今夜はエレカシ三昧。
そして、つくづく思う。宮本浩次はほんとに凄い男だ。
「夜の道」を歌ってる姿に、その歌詞に、お酒も飲んでいないのに今夜は珍しく泣けてきてしまった。「男よ、行け〜!!」とか「おめえ〜だよ」なんて、目をむいて叫んでたかと思うと、ふと目を伏せて、物憂げにどこか寂しげに静かに歌い出す。くるりと変わるその二面性に女性ファンは面喰らい、その繊細さに参ってしまう。男というもののもろさ、弱さにふっと触れた気がして、愛おしさがあふれ出す。この歌詞に出てくる「オレ」の、小さなささやかなしあわせを、それでもそっと胸の奥で温めてる想いに、なんだかせつなくて涙が出る。
外灯の下を少しだけ寄り添いながら歩いていく小さなふたりを、そんな静かなひとときを、神様の慈愛の目になって、遠くから見つめている感じ。
女性ファンにありがちな嫉妬とか自分に重ねた妄想や憧れじゃなく、今夜はこの美しい歌を美しいままにしみじみと聴けている。この歌詞の「ふたり」が誰にも邪魔されず、いつまでもそんなふうに平凡にささやかなしあわせを生きていけますようにと、願っている自分がいる。いい歌だ…。

遠くから、近くから、ほんとに時は流れてしまったんだな。
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by zuzumiya | 2012-03-10 23:26 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

息子帰る

エレカシ、運良く当選した。ただし、番号は悪い。立ち見だからって、人を押しのけて前に行こうなんて思わない。46だし。できればもう、ホールツアーにしてもらいたいくらいだ。

息子が帰ってきた。いきなり母親、主婦のウェートが増えて、家庭人になって、仕事に行くのが億劫になる。今まで独身時代の再来のように仕事中心できたので、バランスが直っていいのかも…。
冷たい雨の降る日、息子に頼まれて買い物に出たが、マンションの前に新聞配達の青年がいて、ずぶ濡れになって新聞の部数を数えていたのを見たら、少しぐらいのわがままならきいてやらなきゃ、という気になった。息子は精神的にものすごく成長していて、驚いた。話をしていても、二十歳の若者とは思えない。たしかに人にはしなくてもいい苦労がある。世の中は不公平だ。しかし、苦労を苦労だけにとどめず、そのことを幸福や充実感に変えていける、というのもほんとうのことなのだ。息子の口から「その方が人生が豊かになる」「自分の見方それだけなんだよ」なんて言葉を聞けるとは思わなかった。息子がそれに気がついてくれて、そんなふうに生きようと努力してくれていたのがわかって、ことのほかうれしかった。
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by zuzumiya | 2012-03-03 22:37 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

直感を信じること。そして、使命感。

ひさしぶりの更新です。
例の講演会の件なのですが、講演料と場所のからみでどうもうまく運ばず、もうダメかな、企画をぽしゃろうかなと何度か諦めかけていました。でも、そのたびに通勤途中の電車の中で、講演をお願いしている先生の本を読んでは「お金の件は別にしても、ああ、やっぱりいいこと書いてるよなあ」とか「児童担当として、子供の育成に携わる者としてもっとしっかりせねば…」とか、いろいろと気づき思い直して、なんとか講演実現への希望をつないできました。

私は企画の発案者ですが、お金の件もあるので、館長にいったん交渉役を渡していました。でも、館長からのまた聞きではさまざまな想いが交錯しているようで、何となくスッキリしません。たとえ先生に怒られたり幻滅されたりして、企画自体がぽしゃろうとも、館長を通してではなく、発案者であり読者でもある私が先生ともう一度話をして、どんな形であれ、納得したいと思いました。
館長から「僕から最後に話をするから、どうしても料金的なことで折り合いがつかなかったら、残念ですけど今回は縁がなかったことで諦めてください。でも、代わりの方として、公共図書館でも講演をやっていらっしゃる○○さんはいかがですか?」とまで言われていました。何となく名前は知っている方でしたが、私はその方の本は読んでいません。

先生との出会いはほんとに偶然で、「この人はいい!」という直感、ひらめきでしたが、後に数冊本を買ってまで読んで、その言葉、内容にいたく感動し、「この方なら子育てをしているお母さん方をそっと癒したり、やさしく勇気づけたりできる」「『言ってることはごもっとも!』というような、とおりいっぺんの講演会でなく、心が洗われたような感動を残せる」何より私自身が「自信を持ってすすめられる」と確信したから、心を込めた長い手紙を書き、ずぶの素人が体当たりで交渉したのです。

いくらお母さん方のためとはいえ、「誰でもいいという訳じゃない」
いろんなことに流されて企画がぽしゃりかけた時、もう一度初心にかえると、ダメもとという勇気が湧いてきました。館長には内緒で、一か八かの賭けですが、先生のご自宅に私が電話をしました。

すると、館長と私が先生の気持ちや立場を深く考えるばかりに、ちょっと話がややこしくなっていただけとわかりました。ざっくばらんに心を開いて先生とお話をしてみると、そのもやもやも晴れて、お金の話も折り合いがつき、ついに私が提示していた当初の金額と規模で講演会を引き受けて下さるということに決まったのです!
先生ほどの方ならほんとに「バカにしている」というほどの少ない金額なのですが、こちらの熱意が伝わったのでしょうか、ほっとしました。

館長にはすぐ「すみません、また突っ走りました」と謝りの電話を入れましたが、「大丈夫。自分でやるヤツにはやらせるから」と笑って許してくれました。あとは、館長に場所の交渉を小学校とやってもらい、私がまた心を込めて、講演会の宣伝チラシを作るだけです。6月下旬には講演会がひらけそうです。

昔から私は「話せばわかる」をどこかでやっぱり信じていて、そうやって人を信じてきたし、信じたいと思ってきたのですが、今回の先生との話もまさにそうでした。
営業の経験もなく、交渉の駆け引きやテクニックや段取りも何もなく、思わず、「先生じゃなきゃ私は嫌なんです!」と口走ったその気持ちが、今思うと、私の本心として先生の心を動かしたんじゃないかなと思います。
それから、「これだ!」と思ったその直感に従った、いろんな問題がのちのち出てきたとしても、そこを譲らなかった、やっぱり信じていた、そのことも大きかったと思います。
いいものは伝えていかなければいけない。知ってしまった者にはその使命がある。
これは出版社の先生担当の編集さんと意気投合して交わした言葉です。
初心にかえったとき、自分で書いたはずのこの言葉も思い出しました。
お正月に布団のなかから「この企画をやらせて下さい! この企画をやるために館に残りました」と館長にメールして、それからいろいろあってずっとどうなるかと考えてきたけれど、でも、諦めないでよかったです。

思い出に残るいい講演会にしたいです。
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by zuzumiya | 2012-03-01 12:46 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)


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