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2016年 10月 08日 ( 1 )

身近に「こういう風に年を取りたいな」と尊敬の念や憧れのようなものを持てる年長者がいる人は幸せである。仕事で一緒に組むおばちゃんたちに私はいっつも呆れ返ってばかりである。
今日なんぞ、わざわざ賞味期限を過ぎた月餅を大事に持ってきて「生菓子じゃないからいいかと思ってサ」と笑いながら私にくれたのである。私も瞬時に今日の日付がわからず、パッと見て賞味期限が何日過ぎているのかがわからなかったのだが、なんとなーく「これは過ぎてるかも…」とは思っていた。その後、同僚に話をして見せたら、なんと5日も過ぎていることが判明し、「なんなのそれ!」と大爆笑された。ひとしきり笑った後、二人で顔を見合わせ、「賞味期限が5日も過ぎてるものを人に渡すかぁ?」と今度は深々と呆れ返った。
前日、そのおばちゃんは仕事で私の行為にひどく感動して「私、涙もろいのよ」と言いながら涙を滲ませていた。たぶん、相当うれしかったのだろうが、そのお返しの気持ちが賞味期限の5日も過ぎた月餅なのである。オイオイ。たしか貰った時「私、甘いの好きなのよ。今日は1つ食べちゃったから明日もう1つ食べようと思ってんの」とまで言っていた。ということは、さらに賞味期限が1日過ぎて6日も経ってしまうことになるが、おばちゃんは食べるつもりでいるらしかった。さらに呆れ返った。
これが私より15も年上の立派な年長者のすることだろうか。年を取ればみな、ちゃんとした常識を備えた大人になるもんだと思って生きてきたが、ここへきて「そりゃ、嘘だわな。人によるわな」という気になっている。
もうひとり仕事で組んでいるおばちゃんは0歳児を担当しているが、これがまあ動かない。動かざること山の如し、なのである。「○○ちゃん、危ないわよ。こっちおいで」と言っているだけで、自身は床にドテンと尻をついて座っているだけで全然動かない。「おいで」と誘ってこちらへ動かすその時にこそバランスを崩して床にゴツンと頭が当たるかもしれない体勢なのに、そのことに全く気づいていない。それでも何年か託児所のようなところで保育をしてきた経験と自負だけはそびえる山の如くあるらしい。たった2時間しか働かないのに、雨が降ると「頭が痛い」「腰が痛い」で保育の体制に関係なく急に休む。特に台風は決まって休む。おそらく雪の日も休むだろう。意味もなく子どもを抱き(すなわち遊べるものを遊ばせないで)その結果、寝かせてしまう(寝落ち!)。おそらくそれは一人を抱いていれば両手がふさがっているとして他の子の面倒を見なくても済むとでも勝手に思い込んでいるのだろう。担任や私が歌を歌っても一緒になって歌わない。立ち上がって遊戯をしても参加せずにただ座って手を叩いて見ている。絵本の読み聞かせ中なのに保育と関係ない話(私語)をまわりに話しかける。「ふふん」と常に何の歌だかわからないが鼻歌を歌いながら浮かれ調子で、両手がカラなのに子どもを引き寄せて遊んだり、膝に乗せてあやしたりせずに、とりあえずただにこにこ笑って座ってしまう。その真向かいに私がいて、よだれを垂らして笑いながらはいはいで突進してくる赤ん坊3人に今まさに肩に肘に背中に手をかけられ、つかまり立ちをされていくぞっていうのに、「あら、みんな先生が好きなのね。先生のところにみんな行っちゃった」だと。笑ってねえで、一人受け取れよ。何しに来てるんだよ、仕事しろよ、なのである。
極めつけは、4月からそのおばちゃんは働いているのに(私は5月)、いまだに懐かない子がいて、その子が延長の時にはオムツ替えをわざわざ2歳児クラスにいる私のところまで「やって」と頼みに来るのである。たった2時間とはいえ毎日来ているくせに、半年も経つというのに、まだ子どもに毛嫌いされているというのはどうかと思う。0歳児とはいえ、懸命にあやして、懸命に表情を作って、懸命に遊んであげないと子どもは懐かないものなのである。だから、懐かないというのは保育士としてちゃんと仕事をしていない、努力していないということになる。その上、内線電話が鳴ってもただ座っているだけなのに、これがまた取らないのだ。子どもに絵本を読み聞かせている私に向かって「2歳児の名前がわからないから、先生取って」だってよ。おめえはオウム返しもできないのかよ。
とまあ、思い出すと腹が立ってくるのでこの辺でやめるが、私の周りにいる年長者のおばちゃんには呆れ返ることばかりで、残念ながら尊敬だの憧れだのはこれっぽっちも芽生えた試しがない。ただ、先の月餅おばちゃんはもう少しで勤続20年をむかえるという。20年というのは普通なら大いに尊敬に値する。でも、賞味期限を5日過ぎたものを平気で人に渡す鈍感さや6日目に喰らいつける、喰らいつくことを笑って公言できる図太い神経の持ち主だからこそと思えば、20年という数字も地に落ちる。その長さにただ呆れ返ってしまうのである。
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by zuzumiya | 2016-10-08 04:41 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)