2016年 07月 31日 ( 3 )

設定保育、一斉保育の自由遊びについての意識の低さはなんとかならないものか

パートの保育士として新しい園で働き始めてもうすぐ3ヶ月になる。
働き始めて仕事自体にはすぐに慣れたが、どうにもこの園の保育のやり方になじめないでいる。パートだし、給料もいいし辞めるつもりもないからと自分に毎回言い聞かせてはいるが、やりづらさをぬぐい去ることはできていない。
仕事を始めてすぐに体制が変わった。私が有資格者ということでパート二人だけで2歳児のクラスを見ることになった。たとえ1時間でもパートだけという体制に気が進まず、責任問題はどうなるのかと園長に言いに行ったが、以前もパートだけで3歳児を見ていたという始末。今年度は幼児のクラスに手のかかる子がいて、どうしても正規に入らせたいというわけのわからない言い訳で済まされてしまった。
私の相方は保育士の免許はないが、もうすぐこの園で勤続20 年になるという大ベテランで、正規職員も主任も園長すらも(?!)タジタジの超がつくほどのうるさ型の世話焼きおばさんだ。「あれして、これして」と事細やかに教えてくれるのはありがたいし、実際オムツ替えなどよく気が回って助かるが、肝心の遊び見の保育についてはどうかと言えば「それ危ないからやめて」「なに寝てんの、ちゃんと遊びなさいよ」「散らかすだけだから使わないの」「部屋の中走ったら捕まえちゃうぞ」などと信じられない、ありえない言葉かけを平気でしている。前に勤めていた園だったら、即刻、厳重注意が保育リーダーから下り、職員全員から白い目で見られるレベルの言動だ。
人は悪くはないのだが、20年近くも現場にいて、どうしてこんなお粗末で害悪な言葉がけしかできないのか、研修を続けてきたといっても前の園のような「子どもの遊びとは?」というところの一から勉強させていないから何も気づかず、ただ勤続年数だけが嵩み、プライドになって今に至っているのだろう。ま、これは彼女のせいではなく、園の考え方のせいなのだが。人ばかり雇っていて外面は保育の質を上げているようでも、教育がきちんとなされていないと逆に保育の質は下がるのに。
仕事をしていくうちに「正規になれば」というお誘いを受ける。私のどこかを認めてくれていることなので大変ありがたいが、上手に丁寧にお断りをしている。
私はそもそも設定保育、一斉保育が好きではない、のがわかった。
見ていると保育士が一段と大きな声やら声色をかえて子どもの注意を一気に引き集めて、ガンガンに引っ張っていく。やるのは手作りのペープサート、アンパンマンの指人形、エプロンシアター、パネルシアター、絵本、紙芝居、体操…。それ以外の時間はまるで“合間の時間”でしかなく、一応自由あそびになるのだろうが、玩具が少ない、いつでも同じ決まったものでしか遊べない、保育士が出してくれなきゃそもそも自分で選べもしないという始末である。最初からクラスに出されていて子どもたちが自由に手にとって遊べる玩具が少なすぎる。よくこれで毎日遊んでいられるな、とこちらが感心してしまうほどだ。設定保育、一斉保育はまず保育士ありきで、保育士が決めたもので決めた流れで保育士が先頭切って引っ張って保育を進めていく。それが保育士、先生というものだと言わんばかりに。前の園は徹底した自由保育、個別保育だったので、食事や排泄、睡眠以外はすべてが子どもの遊び時間だった。しかも食事、排泄、睡眠はひとりひとりその子の時間で誘われていた。みんなの分が揃うまで食事はおあずけということはなかった。遊びも微細運動から粗大運動まで、床から壁面まですべて網羅された玩具が、発達に意味のある玩具がすべて手作りで揃っていた。しかも、今の園はおままごとにしたって、見立てや模倣、ごっこ遊びの大好き2歳児なのに鍋釜すらもない。マジックテープで二つに切られたプラスティックの既製玩具しかなく、どうやってもケーキならケーキ、りんごならりんごにしかならない、何の見立てもできないような玩具しか与えられていない。前の園ではお手玉やペットボトルのキャップやチェーン、洗濯バサミが何にでも化けた。だから、1歳児でも子どもの発想、見立ての能力が豊かで、たびたび大人の私まで驚かされた。そういうのを見てきて、1歳児すらできることを経験で知っているので、今の園の2歳児の遊びが貧困でつまらなくて、玩具のあるなしでこうも違うものかと悲しくなる。
設定保育、一斉保育の園の、子どもの遊びに対する考え方をもう少し改めないといけないと思う。自由遊びは先生が引っ張る「行動から次の行動までの隙間、合間の時間」ではない。子どもが自分で選び取って遊ぶ姿にこそ発達が見え、個人差があり、学ぶものは多い。与えられる、先生にやってもらうことばかりに慣れてしまっているせいか、自分でやらずにやたらに大人を頼りにベタベタしてきて、遊び込むことができていない子を見ると残念だ。仕方がないので、そこにあるものでどうにかこうにか“お医者さんごっこ”やら“美容院ごっこ”、“おうちごっこ”、“プールごっこ”、“洗濯ごっこ”、“ピクニックごっこ”などごっこ遊びをやってみたが、電車に乗る、バスに乗る行為も子どもが中に入れる箱ものがなく、椅子を出そうにも例のおばさんが「そんなもの出したら怪我するからやめて」と言われそうで、そしてそういう遊びに慣れていない子どもたちだから、たちまち狭い空間で大騒ぎになることも予想され、仕方がないので電車に乗った体で並んで体育すわりで肩を持たせて「がたんごとん」と身体を揺すった。なんだか情けなかった。でも、子どもらは私の気持ちと期待に応えてくれて、公園にピクニックに行ったという前提ではひとりの子が「雨が降ってきた」と遊びを展開してくれた。あわてて棚にある人形の布団を頭に被って「向こうの雲が黒いね」「雷くるかな」とやったのが楽しかったようで、次の日もやりたがって大変だった。
あるときは円錐形のブロックに、やはりブロックの細い丸棒みたいなものを挿して、女の子が「シャボン玉やってるの」と見せてくれた。私は嬉しくなって手を叩いて喜んだ。あまりにうれしくて、迎えに来た親御さんに「とても想像力のあるお子さんです」とほめたたえた。自分の見立てや遊びをぐんぐん展開する力がないわけではない今の園の子どもたちにもっとその力を引き出してやりたい。そう思うと相方の“とにかく怪我させない、子どもの遊びのなんたるかをわかっていない言動”やら園の玩具の少なさがネックになってくる。パートだし、関わりはせいぜいいっても1時間半だし、そんなに頑張る必要もない、静かな子どもを膝にかかえて絵本でも読んで利口に立ち回るパートも多いじゃん、と及び腰になる自分もいる。でも、わらべうたをはじめ、面白いこと、新しいことをやってくれる楽しい先生と慕ってくれている子どもたちにこのままではいけないな、と思うジレンマがある。どこかに自由保育で担当制じゃない保育園はないものだろうか。そうしたら、正規に戻るのにな。
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by zuzumiya | 2016-07-31 10:59 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(3)

50になってもいまだ夏がうれしい

夏が好きだ。夏が嫌いになったら、それはきっと老いたんだと思う。
今年は庭にメダカも飼ったし、いつもの行灯朝顔も園芸番組で教えてもらったやり方で鉢を大きくしたら本当に花数が1.5倍に増えたし、買ってきた西瓜は今のところハズレはないし、昼間に聞くミンミン蝉の声も夕方仕事が終わってのんびり自転車をこぐ時のひぐらしの声もしみじみ好きだ。蚊取り線香のいぶった匂いもなぜか嫌いになれない。
昨夜は夫婦で近所の神社の夏祭りにも行った。子供が大きくなってしまった今はいちいち覗く屋台もないが、櫓から伸びているピンクや赤のあの提灯の灯り、それに照らされた行き交う人々の上気した顔を見ているだけでワクワクする。
そういえば、今年は夏に向けていろいろ買い物をした。
天井から吊るすかもめのモビールを買った。フランス製である。ベッドに寝転ぶと真上に見え、窓から風が流れ込むと大小4羽のかもめがそれぞれ雲間に輪を描く。観葉植物も3鉢買った。ガジュマルは多幸の樹、精霊が宿る樹だという。幹が土偶の下半身のように二股に分かれていてとてもユーモラス。庭があるので鈴虫を買って放そうかなと思ったが、毎年上がるあまりの値段の高さに今でもためらっている。快眠用のせせらぎのCDのように虫の声のCDを買うなんて方法もあるが、なんだかそれでは違うような気がしている。
学童期の子供がいないので、プールやキャンプの忙しい夏休みも田舎に帰る盆休みもない。夫婦二人でどこに旅行に行くでもない。毎夜、母からもらった80型巨大テレビで映画を見たり、マッサージチェアに座って海や川の涼やかな映像を見ていつのまにか居眠りしている。
家族の夏は終わったけれど、それでも私なりの50の夏を楽しむつもりだ。
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by zuzumiya | 2016-07-31 07:29 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)

伝説のギタリスト、グユンに揺すられて

a0158124_613750.jpg昔は夏の夜といえばボサノバだったが、キューバのフィーリンのメロウな心地よさを知ってからというもの、毎年そればかり聴いている。不思議なもので、去年は濃すぎてスルーした本格女性ボーカルが今年は何故かグッとくる。フィーリンのこのむうっとした温みや艶っ気はどう表現したらいいだろう。リズムは骨盤に響き、メロディは毛穴から入る。部屋の灯りを落として、扇風機はわざとゆるめに。冷房のきいた部屋には似合わない音楽だと思う。愛猫は床に私はベッドにしどけなく。お酒が飲めない体質なのがちょっと恨めしくなる。
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by zuzumiya | 2016-07-31 06:17 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)


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