今、いちばん困っていること

そういうテーマで事例をあげて、夏の法人全体の研修に備えて作文を書かねばならない。悩ましい。ほんっとにこれが悩ましい。
なにせ、保育士の人手が少ないのと発達障害児に対する知識と経験のある保育士がいない、そういう園の現状を暴露しないで書かなければいけないからだ。ヘタなことを書くと園側の圧力で書き直させられるそうである。
そういう園のメンツやらを考えてたら、どこまでほんとうのことが書けるか、私の文章力では自信がない。つまり、訴えたいことがきちんとあるのにうまく避けながら、でも何か「こういうことかもしれないな」と読み手の心に残したい、そんなふうに伝える技術は私にはないのだ。言いたいことはキチンと言う、これ以外に文章に熱は込めようがない。もって回った言い方じゃ、何も伝わらない。薄まってしまう。
事例を出せというのもキツイ。事例を出すことでその現場に居合わせて、何が起きていたか思い当たる保育士は必ずいるから、疑問を呈したりすれば、それは保育士の保育批判になりかねない。
例えば、多動児の問題行動に対して、強く叱りつけて必ず泣かしてしまう保育士がいる。泣くことで高まった興奮がシュンと落ち着く即効性はあるが、そうなることで他の保育士は「泣かせることで話が入るならあの子にとってはそれはしかたのないことなのかもしれない」と思いやすい。いつしか泣くほど強く叱りつけることがデフォルトに定着してしまう。今日は叱りつけた保育士が思わず手が出たのか、たまたま当たったのか、子どもがおでこを机にぶつけて泣いた瞬間を目撃してしまった。以前の園でも多動の気がある子どもを保育士がすがる子どもの手を振り切って突き飛ばしたりもした。それだけ多動児の保育士に与えるストレスは大きいのだが、でも、泣かせてしまうことがほんとに仕方がないことなのだろうか。泣かせる以外に興奮を下げる方法を持っていない、引き出しがないだけじゃないのか。よほど危険な行為をした時なら分かるが、ご飯を食べない、寝ない、教室から出ようとするぐらいでいちいち泣かせるまで叱ると「あの子は何度泣いたらいいのか…」と思い、これを知ったら親御さんはどう思うかと暗くなってしまう。いつ何時、親御さんに見られてもいい保育を心がけたいものだ。
社会でも保育の現場においても声の大きい強い口調の先生がビシッと叱ることで場が収まると、それでコントロールできたと見なされ、力のあるいい先生と思われやすい。でも、見方を変えれば、私には犬が吠えたてて羊の群れを柵に入れて行くみたいに思えて「子どもたちは羊か…」とげんなりする。泣かすほど叱れない自分への正当化なのだろうか。今週の土日で作文を書き上げなければならない。気が重い。




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by zuzumiya | 2017-05-25 22:11 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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