母の孤独、私の孤独

桐野夏生さんの『だから、荒野』や『魂萌え!』を50代になって再読して、連日ひとりで唸っている。アマゾンの読者コメントで知ったアメリカの作家の『歳月の梯子』も、同じように家族からはみ出てしまった主婦の逃避行を描いた篠田節子の『逃避行』も手元にある。小説の影響か、最近は一人暮らししている母の自由気ままさや自棄や私を含めた不出来な子どもたちに頼れない孤独感や不安感、焦燥感、あるいは諦念の揺れを夫婦関係のうまく行っていない自分の今や子どもたちに頼れそうもないこれからの老後に重ね合わせてみたりして、勝手に母に女の人生の戦友めいたシンパシー、同情のようなものを寄せている。この年になって、私は先を行く母の孤独がしんみりとわかるのだ、心では夫も子どももいない独り者として。いや、母の口癖の「人間、みんなひとり」に同調する一人の人間として。母にはまだ経済的にゆとりがあるが、それゆえ纏わり付いてくる真偽のわからない人の心とか人間関係の面倒がある。金のない老人になるであろう私なんぞ、世間も家族も早く死んだ方がいいんだろうなと思ったりする。この世は先に逝ったもん勝ちなのかもしれない。そう思えてならない。
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by zuzumiya | 2017-10-22 15:11 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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