ただでさえ怖いんだから

うちの近くの竹やぶのぽっかり空いた塀の穴から人形が半身覗いている。もうずいぶん前からそこを通るたび、ある。誰かが故意に捨てたものか、保育園が近くにあるから車か自転車に乗っている時に子どもが不意に落としてしまったものか。心ある人が「落ちていましたよ。取りに来てもわかるように」と近くの塀の穴に差し込んだに違いない。その人形がピカチューやらアンパンマンならよかった。よりにもよって、宇宙人の子どものような「テレタビーズ」の、しかも「紫色」のやつなのだ。そいつが穴の中からずうっと通りを見つめている。前を通るのがマジに怖い。誰も触れない。そのままにしておくしかない。
ちょっと説明すると、テレタビーズはイギリスの子供向け番組のキャラクターで、赤と黄色と緑と紫色のがいる。外国のキャラクターらしく性別はもちろん、肌の色や背の高さもそれぞれ違う。体型は洋梨型にぼてっとしていて、どういうわけかお腹にテレビがついていて、ここから子供向けのいろんな映像が流れる。
うちの子供たちが幼かった頃、日本で放映されたのを見たことがあるが、あのずんぐりむっくりの宇宙人みたいな姿と黒すぎる目はとてもかわいいとは思えなかった。外国のベビー人形が妙にリアルで日本人にはかわいいとは思えないように、子供向けキャラクターなのになんとなく私は怖かった。調べてみるとイギリス本国だけじゃなくヨーロッパやアメリカでも放送されていて、世界的に人気を博した番組だったらしい。日本では1999年から2000年にかけて何度も再放送されていて、放送当時はトイザらスとかにはキャラクターグッズがよく置いてあった記憶もある。それにしてももうずいぶん前の流行りだから、あの人形はきっと落とされたんじゃなくて故意に捨てられたもののような気がする。
で、テレタビーズを調べていたら、妙な噂を発見した。あの紫色のキャラクターは「ティンキーウィンキー」という名前なのだが、背の高い男の子の設定らしい。でも赤いバックがお気に入りで持っている。それがどうもゲイを意識しているとされて、ポーランドのお偉いさんに「子供たちが同性愛になる可能性がある」と指摘されたという。アメリカでもキリスト教運動家に同様に非難されたが、そんなこんなで逆にアメリカのゲイの支持を浴びて、ティンキーウィンキーのグッズだけ売上が伸びたらしい。ムムム。「だとしたら、あの人形の持ち主は子供とは限らんなぁ」とか「あの塀の向かいに古ぼけたアパートがあるから、そこにゲイのカップルが住んでいて、どちらかが浮気をしたとかで喧嘩別れで捨てて行ったのかも」とか、いろいろ妄想してしまう。ただでさえ気持ち悪い風貌なのに、ゲイの圧倒的な支持率があった人形となれば、もはやどうにもならん。毎回、通るたび「誰か心無い、情報に疎い人が早く捨ててくれますように」と願っている。
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by zuzumiya | 2017-09-23 13:45 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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