暮らしのまなざし

他人の庭2

思いもよらぬところに紫色の花が咲いている。
調べてみると“シラン(紫蘭)”だった。まさか昨年に「エイリアン」とか言って家族総出で片っ端から引っこ抜いたウジャウジャの球根から育った花じゃないだろうか。
他人の庭は今になってみれば面白い。ひょろひょろと風になびいてウザがられた枝からはきれいな紅いバラが咲いている。仲間を無情にも切ってしまった私にソッポ向くようにツンと上を向いている。飛び石の脇から小さな鈴蘭が「生きてていいですか?」と俯きながら咲いている。この鈴蘭も花を咲かす前に雑草と共にずいぶん引っこ抜かれたはずだ。
どうしてあの時、私は季節を待てなかったのだろう。
春を迎えなければどこからどんな花が咲くかも分からないのに。
この家の前の持ち主の奥様は亡くなられて、長い間ご主人が独りで住んでいらした。男一人では庭の手入れも行き届かず、後に息子さん夫婦と同居して奥様の庭はさらに放って置かれた。
私たちがきた時、庭は草ボウボウだった。
ごめんなさい、奥様。
あなたの庭の細やかなこだわりを知る心のゆとりもなく、早々と我がものにしようとしました。
あなたを知るように庭を見ています。
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by zuzumiya | 2016-05-15 11:34 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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