暮らしのまなざし

中年夫婦の再生はあるのか

新居に移ってまた夫と暮らしているが、正直、しっくりこない日々が続いている。
二年間別居したが、どうしてそこまでに至ったのかをじっくり話し合うこともなく(罪のなすり合いになるだろうから、どこかでお互い避けていたように思う)、母からの提案で新居の話が出た時も、一緒に住むことをためらったが、それより前に夫から送られてきたメールに「ひとり暮らしでほとほと寂しい」という文面を見て、息子ももう一度一緒に住むべきだと言ってきたため、また家族で住むことになったという経緯がある。“家族で”という期待も大いにあったが、解決していない夫婦関係に一抹の不安もあって、でも、二年間離れて暮らしてきたのだから、少しはお互いマシになっているだろうと思って、そこに淡い期待を寄せていた。
何かどこか、ま、思い当たる節はあるにはあるのだけれど、決定的に「違うな」と相容れないところがあって、そこはもうどうしようもないほどの溝になってしまっている。
好きだ嫌いだという可愛らしいレベルじゃなく、話すたびに「この人とはどうやっても分かり合えないんだな」と毎回、絶望からくる惨めな諦めを味わう。一緒にいて悲しいかな、もとに戻りたいというほのかな期待を感じないわけでもないんだが、いつでも裏切られ、「やっぱりもう通じあえないんだ」という孤独にさらされる。二十年以上、一緒にいると、どの夫婦もお互いの疎ましいところがあるものだと思って、これが“普通”なんだと自分自身に言い聞かせてきたが、やはり、私の理想の老後ではないことは確かで、切ないなと思う。不思議なもので、若い子が結婚に理想を抱くように、中年も夫婦仲睦ましい幸せな老後を夢見るのである。
このまま、夫に自分の大切な何かを奪われたような、ひどく傷つけられたような気持ちで一緒に過ごし、彼の老後の面倒を快く見られるのだろうかと不安になる。自分だってそうだ。通じ合えない相手に不自由な身体の面倒を見てもらう惨めさ、情けなさってないだろう。
別れるべきなんだろうかと事あるごとに考える。心身おぼつかない50からひとりになることの怖さ。金もないのにひとりで生きていく覚悟。仕事の悩みと私生活の悩み。それこそ、私だけじゃなく街ゆく人々みんなが抱えているんだろうなと思うけれど、やっぱり辛いし、夫婦のことは他人に相談しても結局埒があかないから、ほんとに悩ましく抱え込んでしまう。
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by zuzumiya | 2015-12-01 01:54 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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