大人の事情

今まで何も書いてはこなかったが、実は今年の3月に12人もの職員が辞めていったといういわくつきの園に勤めている。保育園というところは女性の職場なので、ま、女の敵は女と言われるくらいだから人間関係やら派閥やらがいろいろあって、加えてあちらこちらで園長や保護者と揉めたなんていう噂もあり、職員の半分がいなくなる大量辞職につながったらしい。それだけの人数が辞めて、新たに新卒やら他の園からの経験者やらが何とか12人集められ新年度がスタートしたのだが、もう既に幼児でも乳児でも新人からは「パートナーとうまくいかない」「何にも情報がまわってこない、教えてくれない」「冷たい園」「私が正しいんですって、何でも押し付けられる感じ」という不満の声が出ている。
12人も辞めたので、園側というか残った人たちの側も非常に苦しんでいるのは想像できる。残った人たちのなかで、リーダーとしての才覚、能力云々の前に全員がリーダーにならざるを得ない状況だろうし、園の保育や方針を知らない新人たちがどっと入ってくるので何とかして保育の方針、体制を崩れさすことなく存続させて行かねばならない。しかし、その焦りや余裕のなさが年度はじめの忙しさに加わって、現職員の新人に対する言動にある種の冷ややかさ、中途半端さを生んでいるのは事実だと思う。
余裕がないから細かく丁寧に指導できない、初めて任されるリーダーとしての責任のために、自分の仕事が最優先で手一杯になり、新人に会議の情報や予定を知らせるのを忘れていた(遅れてしまった)、なんてこともある。何も分からない新人はどうしたって待つ態勢で、いきなり「あさってまでにこれを書いて」と言われてびっくり。仕上げれば仕上げたで、もちろんリーダーのチェックが入り、そのリーダーの保育書類らしい語尾や表現の重箱をつついたようなチェックを全てクリアしたのち、更に上のリーダーのチェックですべてひっくり返るなんてことはざらにある。そういうすべての経緯を客観的に考えてみても、リーダーとしてクラスを仕切り、下を育てるのが初めてで大変なのは重々わかるけど、「この人について行くのはどうにも不安だ」と思われても仕方がない。
新人たちがいちばん悔しいと思っているのは、そういう半端なリーダーに「新人はできない、使えない」と自分のリーダーぶりを棚にあげて言われたり、噂されたりすることで、新人たちには個人面談でもないかぎり、新人の抱えている思いや疑問や言い分をぶつける場がないことだ。それは新卒でなく他の園からの経験者も同じ。たとえ保育経験の豊かな経験者でも新人とリーダーが争った場合、園側は絶対リーダーの肩をもつと予想できてしまう。なぜなら、リーダーが辞めるなんて言い出したら、またしても園の保育、方針をわかっている大切な人員が減ってしまうからだ。
なんだか、厄介なところに来てしまった。子どもはかわいい。健気でせつなくなる。
大人の事情で子どもたちの表情が暗くなる(荒れる)ことがないよう、気をつけていかねばと思う。
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by zuzumiya | 2015-04-29 17:37 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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