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by zuzumiya
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「なんでもできる人になろう」

うちの法人のパートさんはみんな人がいい。
おまけに手先が器用で、頼まれれば手作りおもちゃでもクッションカバーでも、人形の洋服でも何でも作ってしまう。縫い物でも編み物でも工作でも何でもござれだ。
正規の職員はそんなパートさんたちのおかげで、作り物に時間を取られなくて保育に専念できる。
これはほんとに凄いことだと、私なんかは思う。
今日は人のいい年配の(勤務歴17年!)のパートさんに穴落とし用の“ビーズ棒”の作り方を教えてもらった。
前の研修園ではそういうものは一切やらなかったが、今の園では雑務というかたちで作り物を頼まれる。
研修初日だったか、フェルトの魚の形をした“ボタンつなぎ”のおもちゃを頼まれたが、工作ならまあ何でもやれる私だが、縫い物には恐れをなして、しかも“ブランケット・ステッチ”を知らなかったので(たぶん、小学生時代にマスコット人形を作って以来だ)、「ちょっとチクチクものは…」と研修生の身なのに及び腰になって、断るかたちになってしまった。私に頼んだ先生は「あ、それならいいです。パートさんに頼みます」とすぐさま引っ込めた。「フェルトを切るだけでもやってもらえば?」という他の先生の声にも耳を貸さずにそのまま出て行った。
ムッとしちゃったのかもしれない。
そのことがすごく心に引っかかって、情けなくて、恥ずかしくて、申し訳なくて…。
それからしばらく経って、もう一度彼女に雑務として砂場の網を直す仕事を頼まれたときは、もちろん、そんなことはやったことがなかったけど、ハイとすぐに引き受けた。一人で砂場に座って漁師のように網を直しながら、あの時私は強く思ったんだ。「器用貧乏だっていい。なんでもできる人になろう」
それから休日は買ってきたフェルトと刺繍糸でネットの画像を見ながら“ブランケット・ステッチ”の練習をした。
ひと針縫うごとに、フェルトを持って去って行った彼女の横顔が浮かんだ。
そして、今日は手芸屋に行ってとじ針を買い、いまさっき、ようやくまともな“ビーズ棒”が作れた。
自分の仕事をさしおき、私に懸命に教えてくれた笑うと目がなくなっちゃうパートのおばさんの顔が浮かんだ。みんなみんな、憶えていようと思う。
パートさんたちの陰の努力に支えられて職員が気持ちよく力を発揮できていることを。
感謝の気持ちを。
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by zuzumiya | 2015-02-12 23:13 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)