幸せってなんだっけ、なんだっけ

ここのところ、ほんとにいろんなことがあった。
夫の住む近所に息子と娘と私で引越しをして、家族がまとまって住む話だとか、叔母がガンで入院した話だとか…。その両方がなんだか不思議な力で引っ張り合って、結局、私と子供たちは今の場所を引っ越さないことになったし、叔母は昨日、無事にガンの手術に成功した。
12月、私の予定がこんなにも空いていたのは、きっと死んだ祖母のはからいで「叔母の面倒を見てあげて」と頼まれているんだろうなと思う。

でも、手術が無事に済んでよかった。
一人で6時間、家族控え室にいたんだけど、最後の最後まで待ってはみたが、結局、叔母の子供たちも私の母も来てくれなかった。
夕方、ちょっとお腹がすいた時に、叔母の子供たちの家も母の家も「今頃、家族で夕飯食べてんのかなぁ」と思った。「時計をちらっと見ることはあっても、この幸せを誰にも邪魔されたくない、とか思い直してんのかもな」と。
その気持ち、もちろんわからなくはない。そして、私がこうしてたまたま叔母に付き添うことができているから、ま、いいんだけれど。
でも、なんか私は思った。
あなたたちの幸せって、覆いかぶさるように腕で囲んで耳を塞いで「取っちゃダメ」なんて叫んじゃうような、そんなふうにしなきゃ、もろくも失くなっちゃうようなものなのかな、って。私、そんなに明らかな不幸を連れて、あなたがたの家庭をノックしてますか、って。
あなたのお母さん、あなたの妹が大変な病気で、もしかしたらもう治らないかもしれない病気で、でも一人ぼっちで、手術の同意書にすらサインをもらえる人がいなくて、不安で心配でほんとうに困って、ずっと音信不通だった私を頼って、夜中に一人で車を運転してたずねてきたというのに。
自業自得というけれど、叔母がそれなりの事をして、みんなが「ほれ、見たことか」と思いたいんだろうけど、何もしないことでうっすら仕返しをしているつもりなんだろうけど、でも、それって、なんだか本当には叔母の子供たちも私の母も幸せにはなれてないんじゃないかと思う。
うまく言えないが、叔母の子供たちにも私の母にも、なんていうか、守ることにガツガツとしていて、どこか“余裕”がないのだ。ほんとは幸せに満ちてる人なら、何かが起きてもそれを受けとめる心の余裕というものがあるように思える。なんていうか、慈悲とか慈愛とか、感謝とかいうものを心がもっと自然に帯びているのがほんとうの幸せ者なんじゃないのかな。
私、ほんとにお金ないし、叔母さんに頼られても立て替えできないし、病院通いもバスじゃなくて自転車かな、なんて思っているほどだけど、困ってる一人身の叔母さんを過去の不仲で突き放すことはできなかった。
私の方が誰よりも貧乏人だけど、家族が別々に暮らしちゃってるけど、でも私、きっとあの人たちより幸せなんだろうなぁ、と思う。
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by zuzumiya | 2014-12-11 11:44 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(4)
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Commented by nob-chan at 2014-12-11 20:28 x
叔母様、何はともあれ、無事に手術、成功されよかったですね。私もあーだこーだといろいろありますが(不謹慎かもしれないけど)大変な思いをしているのは自分だけじゃないんだ、とにかく私もへこたれてはいけないなーなんて思っています。zuzumiyaさん、きっと良いことがありますね、そう強く思います。
Commented by zuzumiya at 2014-12-11 21:14
コメント、ありがとうございます。実は今日も深く心に沁みたことがありました。
これは看護師から聞いた話ですが、叔母は緊急連絡先の最初を息子の名前と携帯に、次を連絡先を空欄にしてまで娘に、最後にこの私の順で書いていたそうです。何とも哀れな話です。きっと息子が駆けつけてくれて、息子の口から娘の連絡先も分かるはずと思っていたんでしょうね。
手術から一夜明けて、叔母はしっかりと、自分の子供たちがもう来るつもりはないということを自覚しました。叔母の前で再度いとこにメールを送ろうとする私に「もう、いいから。あの子たちはあの子たちで幸せにやっててくれればいいんだから」と言って制しました。
別れた夫や息子の嫁の悪口はとめどなく言っても、見舞いに来ない子供たちのことを一度も悪くは言いませんでした。これが子を想う親のほんとの気持ちなんだと思ったら、それはそれで、やるせなくなりました。
Commented by nob-chan at 2014-12-11 23:38 x
ホント幸せって何でしょうね~
とある駅前にて...ちょっとしてモールのクリスマスイルミネーション... 若いパパとママ...ママの腕の中にはベイビーちゃん..近くにジィジィとバァアバに手をつながれた坊や...絵にかいたような家族。ニコニコしてました。少し離れたところには ちっちゃい巾着を持った ちっちゃいお婆ちゃん..少し腰がまがって杖をつかれてました...ニコニコしてました。それぞれの幸せなのでしょうか。
私も親のそばにいる段取りで進んでいた話が何を思ったか何があったかよくわからないのですが、私の親はそばにいようとする私をかたくなに拒みはじめました こちらは好きにするからお前も好きにしろ...的なことをいい始める 今までほったらかしにして離れて暮らしていた私ですから何をいまさらという感じなのでしょうか?でも、すべてをかたずけて実家に帰ることになって最初はあんなに喜んでいたのに...どっかで歯車がずれてしまったのか(今までそばにいた娘(私の妹)にどこか気を使っているのか...)(妹は妹でいろいろあるのですが...)家族だから血がつながっているから言えることも言えなかったり、言えないことも言えたり(他人でも一緒か)取りあえず..いったん休戦・撤退ということで落ち着き始めています。なんだかな~

Commented by zuzumiya at 2014-12-15 23:52
不思議ですね。実はうちも同じです。母が同居している男性と喧嘩して意気消沈している時に「一緒に暮らさないか」と持ちかけてきました。失われた母娘の時間を最後にとれるならと、母の言葉を信じた私がバカでした。すぐにヨリを戻して、私の方は家族バラバラに…。nobさんのおうちもいろんな人のいろんな思惑が交錯してそうですね。複雑だなあ。いろいろ予定が狂って大変でしょう?ここで話すよりメールがいいでしょう。また暇な時にメール下さい。


ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?


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