暮らしのまなざし

弱ってる私が思うこと

最近は風邪が長引いたり、自転車で肋骨痛めたり、すぐ頭が痛くなったり、朝方足がつったりして、なんだか身体じゅう痛いことばっかりでついてないなぁ、なんて思っていて、そういう時にはバスに乗っていてもおばあさんたちの「整形(外科)に行って注射してもらってる」なんていう会話が自然に耳に入ってきて、「そうか、この人は毎回注射しないと痛みがとれない生活を毎日しているんだ」と思ったりする。
人は自分が弱っていないと他人の痛みもほんとにはわからないんだなと、今更だけど当たり前だけど、どうしようもないことに思い当たる。
今朝、就労前の健康診断に近くの医者に行った。採血の時にぼんやり壁を見ていたら、貼ってあった紙に日本人の平均寿命が書いてあった。その下に健康寿命というのが書かれてあって、正確な数字は憶えていないけど、男女ともに平均寿命からざっと10年ぐらいの差があった。看護婦さんに「健康寿命って何ですか」と訊いたら、「寝たきりにならずに自立できている年のことです」と教えてもらった。男女とも健康寿命は70代で、つまり、平均寿命との差の10年ほどは、生きているといっても病気を抱えて寝たきりや要介護の状態でいるという意味だ。だから、平均寿命が男女ともに80代で長寿なんて騒いでいても、自立してやりたいことが自分でできる活動寿命はほんとは70代までということ。
なんだ、という気になった。
そして、やっぱりな、という気になった。
人生は80年というより、健康寿命の70年と捉え直した方がいい。咄嗟に別れて暮らす夫のことを思った。そして、私たちは、いや、きっと多くの私たちが、ひたすら時間を浪費している、と思った。
そんなことを考えていたから、待合室の笑っている老夫婦や、その後立ち寄ったスーパーでも、一人で足を引きずりながら買い物しているおばあさんの姿が目に入って、心がしんとなった。きっとこれもいつも繰り返されているふつうの風景なんだ。でも、身体が弱くなっていて心も弱くなっていて、より繊細になっているから、普段は気にもしないことに気づき、見過ごしているものが見えてくるんだろう。
人は何も持たずに生まれてきて、何も持たずに死んでいく。
だから、人生っていうのは生きている間、すべてを持ったつもりでいても実は借りているだけなんだ。手放すのは、無くなっていくのは、だから当たり前なんだ。ただ、心に積もる想いや思い出だけがほんとに得たものなんだ。そんなこと考えながら、風に吹かれて自転車こいだ。
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by zuzumiya | 2014-12-03 14:39 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(1)
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Commented by zuzumiya at 2014-12-04 17:20
鍵付きコメントN様
「自転車、こぎたくなった」、うれしいです。
最近は私もいろいろあって、情けなくて凹みぎみです。
でも、自分が「これは違う!」と強く思ったことにはちゃんと素直に従おうと思います。だって、私の人生の主人公は私だから。また、読みに来てくださいね。今日はありがとう。

ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?
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