私と金木犀

はやく金木犀の香りがしてこないかな、と待っている。
金木犀は、例えばベランダに足を踏み入れたその瞬間、玄関の扉を開けたその瞬間、通りの角を曲がったその瞬間、いつでも突然、すんと香り出す。私の鼻はいつだって、どこだって、その香りを探し出せる。
なぜなら、私が生まれたその日に町に漂っていた香りだから。
母が赤ん坊の私を連れて微笑みながら産院の扉を開けた瞬間、たぶん私が嗅いだ最初の外の空気に、きっと金木犀が香っていたから。
金木犀の香る数週間だけは私は最高にハッピー、無敵になる。
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by zuzumiya | 2014-09-15 14:31 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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