私と金木犀

はやく金木犀の香りがしてこないかな、と待っている。
金木犀は、例えばベランダに足を踏み入れたその瞬間、玄関の扉を開けたその瞬間、通りの角を曲がったその瞬間、いつでも突然、すんと香り出す。私の鼻はいつだって、どこだって、その香りを探し出せる。
なぜなら、私が生まれたその日に町に漂っていた香りだから。
母が赤ん坊の私を連れて微笑みながら産院の扉を開けた瞬間、たぶん私が嗅いだ最初の外の空気に、きっと金木犀が香っていたから。
金木犀の香る数週間だけは私は最高にハッピー、無敵になる。
[PR]
by zuzumiya | 2014-09-15 14:31 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://zuzumiya.exblog.jp/tb/20197595
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


ふだんの暮らしに息づいているたいせつなもの、見つめてみませんか?


by zuzumiya

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

※このブログの無断な転載はご遠慮願います。

最新の記事

今を歌え!
at 2017-11-18 15:32
ペットショップの恐るべきおば..
at 2017-11-05 13:55
不眠症かも…
at 2017-10-28 21:53
謝り癖
at 2017-10-25 22:09
母の孤独、私の孤独
at 2017-10-22 15:11

最新のコメント

検索

ブログジャンル

画像一覧