いつだって、思い出すよ

a0158124_18481828.jpg今は夕方の6時。まだ陽は沈んでおらず、外はじゅうぶんに明るい。
建物の壁に当たる陽の色はみかん色に黄ばんで、でも、ちょっと席を立って目をはなすと、刻々とその色は蒼みを帯びていき、終わりかけのしっとりした明るさになる。これから陽が落ちて空がぐっと蒼くなる“蒼い時”が好きだ。特に夏。何処からか、いい塩梅にひぐらしも鳴く。
涼しい風が出て、すだれを揺さぶる。私は家族のために夕餉の支度をしている。
今宵の料理のおともは細野晴臣の『ヘブンリー・ミュージック』。
お気に入りの「The House of Blue Lights」がかかる。
包丁でまな板を軽く叩いて、エプロンつけた腰を振り振りリズムをとる。あぁ、と思う。「こんな時、お酒が飲めればなぁ」。仕方なく、冷蔵庫からアイスコーヒーをグラスに注いで、流しの前で腕をあげて小踊りする。
旦那と離婚して出て行った同じ階のTちゃんは、その昔よく夕餉に私を招いてくれて、ビールを片手に鼻歌で料理をしていた。あの頃、飲めない私をひとりテーブルに置いて、あんなに笑って幸せそうに見えたのに。
いつだって、料理をしながら音楽をかけて気分がよくなると、彼女の料理する後ろ姿がまな裏に懐かしく甦る。元気でいるだろうか。
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by zuzumiya | 2014-07-21 18:53 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)
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