暮らしのまなざし

もはや人種も国籍も超え、人間を超えたクリーチャーへ

娘の読んでる雑誌を見つけてびっくりした。
『小悪魔ageha』という、娘いわくコスメ雑誌(メイクの仕方を教えてくれる雑誌)なんだが、表紙の女の子二人の顔がもう凄い。
アイラインとつけまつげ、瞳がふたまわりほど大きく見える外輪の入った茶色のコンタクトでフル装備した目に、笑った口元が真っピンクに塗られ、裂けたように大きさが1.5倍に見える唇、その下から覗く純白に輝くきれいすぎる歯並び。明るい茶髪もホクロひとつない肌も、人形のようにのっぺりと一様で顔全体がCGで合成&修正されたような人工美である。いつから日本の若い女の子は人間を超えたのか。
ページを捲っていくと出てくるわ、出てくるわ。目元口元をくっきりと強調した人造人間、レプリカントのような完璧な美を誇る女の子たち。
すましていても、すがるような目つきをしていても、笑うと牙がミキッと生え出てくるようなヴァンパイア顔は、彼女たちが好んでつけているくっきりとした外輪とカラーの入ったコンタクトのせい。私はこの種のコンタクトを“ヴァンパイア・コンタクト”と命名する。
黒髪黒目で彫りが浅くて目の離れた黄色人種の私たちは、若い頃、茶髪にブロンド、目がぱっちりした二重の、白い肌で鼻のスーッと高い“ガイジン”に憧れたものだった。
でも、今は髪の色も瞳の色も自由自在に変えられる。テレビの情報番組で今の10代は昔に比べて膝下が長いと言っていたが、同じように統計をとったら、肌の色だって、日焼けどめやホワイトニング化粧品の影響で、黄色人種とはいえ、マイケル・ジャクソンのようにどんどん白っぽくなってやしないだろうか。アニメのコスプレに興じる今の若い子たちが憧れているのは、もはや“ガイジン”の美なんぞではなく、人間らしからぬ完璧な美のクリーチャーだ。
ページを捲っていると、どこに焦点を合わせたらいいのかわからないヴァンパイアの瞳に見つめられて、なんだか酔ったように頭がクラクラしてくる。


※プリクラにある、あの“目を大きくする機能”というのもおかしい。あんな目のバランスでは顔は不気味なだけで可愛いわけがないのに、本人たちは平気でいる。あれもアニメの影響なのか。
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by zuzumiya | 2014-03-31 11:33 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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