暮らしのまなざし

季節は見なれた街に色を添える

ビルや連なる民家の屋根の隙間から桃色の靄がわきだすと、毎年、初めてのように桜の木の在処を知る。このときばかりは忘れんぼうの自分が喜ばしく思える。桜が染井吉野から八重にかわった今は、こんもりとした欅の緑が目を洗う。
朝、洗濯物を干しにベランダへ出ると、隣の高校ではこちらを向いてクラスの集合写真を撮っていた。おそらくは新一年生だろう。彼らが行儀よく座った正面にこの高校のシンボルツリーのような大きな欅の木が一本立っている。私から見れば、その美しく萌えたつ新緑の先に濃紺の初々しい制服姿の彼らが連なる。洗濯物から香ってくるシャボンの匂いと彼らの笑うざわめきと光る欅の緑と、朝から何だかいいものを見た気がして、とても清々しい気分になった。偶然にもラジオからは若い男女の歌う合唱曲。「もし君が心の道に迷っても 愛の場所がわかるように立っている」桜をモチーフにした旅立ちの歌だが、なぜか今見ている欅ごしの風景にも合って、しみじみと胸を打った。

※曲のタイトルは「桜の木になろう」AKB48 いい歌詞です。
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by zuzumiya | 2013-04-10 15:02 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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