暮らしのまなざし

缶コーヒー「BOSS」に見る不器用と偽善

大森南朋さん出演の缶コーヒー「BOSS」贅沢微糖のシリーズについて、以前にこのブログで私は気に入っていると書いた。現在、オンエアー中のキャンペーン告知CM、金の懐中時計が抽選で当たるというやつ、あのCMだけは大森氏演じる“いい人”のキャラが今までと違うようで、私としては納得が行かない。プランナーよ、どうしてあんなセリフにしたのか。あのCM一本で今まで築き上げてきた大森氏の“不器用な”いい人が単なる“偽善者”に変わってしまった。まったく、好きなシリーズで期待していたのに、非常に残念だ。
金の懐中時計が自分に当たると、そのぶん、他の人が外れてしまう。そんなの悪いよ。
たしかこんなようなセリフだったと思う。このセリフを初めて耳にした時、それはないだろう、そこまではやりすぎだと思った。偽善以外の何ものでもない。キャンペーンに応募するとして、いくらなんでもそんなこと言うか?である。
たぶん、想像するに、どんなセリフを言わせるかプランナーは何パターンかはあらかじめ考えていたはずだ。そのいくつかの中で最終的にあのセリフに決定したのだろうから、なんともガックリだ。企画会議で「え?ここまで言わせたら、ちょっといやらしくない?」とかなんとか反対者はいなかったのだろうか。それともみんなで考えすぎて、変な方向に行っちゃったのか。
私が代理店の担当だったら、「キャラが微妙に違ってきてない?」と投げかけ、ストップをかけただろう。
もっとこう、今までのように自然な持って行き方があったはずだ。あのオフィスでストッパーがかかっている机を懸命に運んでるやつとか、実に不器用な、でも好人物の人柄が滲み出ていてよかった。あの人物がほんとうにニヤニヤしながらぼそっと言いそうなことを考えてほしかった。正直者でつつましく、健気で可愛げのあるセリフがほしかった。
例えば、そうだなあ、
「金の時計なんて、分不相応な気がするなあ。当たったらキミにあげるよ」
「金の時計なんて、俺が当たったら猫に小判だよ。俺なんかより似合う人がいるはずだよ」
「金の時計なんて、当たってもどうしたらいいのやら。俺にはもったいないよ」
とかなんとか…。
「他の人が外れてしまうから悪いよ」はどう考えたって“いい人”の針の振れすぎだ。
大森氏演じるサラリーマンは“不器用さ”が見ていて微笑ましいのであって、いやらしさが残るような偽善者にしてしまっては絶対にいけなかった。
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by zuzumiya | 2013-03-02 00:50 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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