幸福な不自由さ

猫を飼ってみて、会話というのが実は言葉じゃないんだな、もっとぐっと本能で“わかる”感じなんだな、と思った。言葉というよりその奥にある気持ちや想いというものを頼りに行き来して、読みとり読みとられて、じんわり通い合うものなのだ。そしてこの言葉の介在しない“幸福な不自由さ”に「神様の粋な計らい」を感じて、安堵のため息が出る。気まぐれにすり寄ってくる猫を胸元に抱けば、ほどけていく手足とうっとりと細めた目に強烈な愛おしさが湧いてくる。「好き」とはっきり言葉で言われたわけでもないのに、今、ひとりと一匹は確実に「好きよ」「好きだよ」の100倍ぐらい濃密な会話をしている。「だって、さっきそう言ったじゃない!あれは嘘なのっ!」なんて、人間同士の言質のとり方がいかに馬鹿らしく無粋なことか。
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by zuzumiya | 2012-10-10 15:07 | 日々のことづけ | Trackback | Comments(0)
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