暮らしのまなざし

桜の花舞い上がる道を歩いてますか?

不器用で心配性で、きっと能力もないんだろう。ワークバランスがとれない私は仕事ばかりしている。それでも先日、夫が月曜日に休みを合わせてくれたので、娘と三人で花見に行ってきた。家の近所に都立のだだっ広い公園があって桜もいっぱいあるのに、わざわざ歩いて行って(12000歩も歩いて)遠くのしょぼい桜を見てきた。
夫は日頃の疲れも出て、缶ビール1本ですぐに酔っぱらい、シートの上に横になったが、私と娘は別段、何もすることがない。
夫婦の真ん中に座ってまるで子どものように食べ物を分けてもらっている柴犬を可愛いとか、ほっこりするよなあとか、でも飼うならチワワくらいじゃないと困るなあ、などとくだらないおしゃべりしながらしばらくは過ごしたが、娘がどうにも飽きてきて携帯を片手に文句を言い出した。しかたがないので夫を起こして、カラオケに行った。「桜の花舞い上がる道を」を桜の時期にはじめて歌った。軽く流して歌おうと思ったが、エレカシの歌はそうはいかない。いつのまにか瞳は画面を睨み付け、腹から声を出していた。いつ聞いても、サビがいい。堂々としていて晴れ晴れとして気持ちいい。

息子も娘も帰ってきて賑やかでいいことなんだろうが、仕事にならん。
今度の金曜には6月に講演をして頂く大事な先生と館でお会いすることになっている。
その打ち合わせまでにいろいろと先生の本の読み直しをして、講演会のタイトルをいくつか考えて、準備を整えておこうと思っているのだが、なかなか集中できない。
外部の人の関わる大きな行事を二つ担当しているので、いつも仕事のことが頭から離れない。「チーフに夏休みはとりなよ」と言われて、「そうか、8月の頭までは気が抜けないのか」とあらためてげんなりした。

毎朝、公園を通るとウグイスが鳴いている。
雪柳も山吹もいつのまにか咲いて揺れている。
自転車を新しくした。
水色の自転車。
風のようにびゅんびゅん走れる。
それだけで子どものようにウキウキする。

おすすめの漫画を二つ。
「夜明けの図書館」という漫画。新米司書がお客様のレファレンスに悪戦苦闘しながら、でもめげずに頑張っていくお話。図書館が舞台なのと、レファレンスの大変さがよく描かれている。図書館のカウンターはほんとに個人プレーで、実際あんな感じです。

「泣き虫チエ子さん」。大好きな益田ミリちゃんの作品。夫婦ものなので買いました。疲れたり、落ち込むとミリちゃんの漫画で癒されています。いいですよ、コレ。
ちょっとだけ文章を紹介すると、

「この夫婦、わざとスーパーの中を行ったり来たり、
ちょっとしたデートを楽しみつつ、夜ごはんを決めるのが日課なのです。
チエ子さんはサクちゃんが、カートを押すその後ろ姿が好きでした。
カートのカゴの中にはふたりの生活が入っています。
大切なものを運んでいるって思うと
幸せな気持ちになるのでした」

ミリちゃんのこういうとこ、私は大好き。こういうこと書いて(描いて)くれるから、信じられるんです。もっというと、ミリちゃんの感じるしあわせのなかには、「バンバンザーイ!」のしあわせじゃなくて、ほんのちょっとのせつなさが混じっている。「失いたくないな、なくなったらどうしよう」っていう、ちょっと弱気のおどおどが見え隠れする。そのおどおどが、不器用さが、こちらの心までやわらくしてくれる。
だから、好き。
暮らしを見つめるこういうまなざしを持ち続けたいと思っていたのに、何をしてるんでしょうかねえ、私は。ミリちゃんの漫画を読むと「日々の味わい方」を思い出す。感じる心がむくむく立ち上がってきて、エッセイでも書きたくなったりします。でも、仕事に行くと忘れちゃうが…。おすすめです。
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by zuzumiya | 2012-04-15 19:20 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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