「Mother」

a0158124_1549164.jpg今更ながら、日テレのドラマ「Mother」にハマっている。
放映当時から話題になっていたのは知っていたが、初回を見そびれてしまってからはずっと見ないできた。後になって何かの番組で、脚本では子どもが7歳の設定だったのに、5歳でオーディションに参加した芦田愛菜ちゃんの演技を監督が気に入って、本を書き換えたというエピソードを知った。芦田愛菜ちゃんといえば、♪マルマルモリモリ〜のドラマ(名前を忘れた!)だと思ってたから、その名子役ぶりの「Mother」を見てみたいと思っていた。そうしたら、最近、再放送を見る機会に恵まれた。
ちょうど子育て中の母親のための講演会を企画している最中なので、不思議な縁というか、神様が用意してくれた今が「私が見るべき時」なんだな、と思っている。DVDをレンタルして、家に帰ってきた息子と夫と三人で見ている。そんでもって毎回、三人がほろほろと涙してる。
田中裕子の抑えた演技がほんとうに素晴らしい。
「無償の愛って、親が子供に抱くものじゃなくて、子供が親に抱くものだと思うんです」っていう松雪さんの台詞があったが、私も母とのことではずっと「慕う子供の方が分が悪い」と思ってきたので、思わず涙した。
虐待に手を染めるようになっていく母の回想シーンもきちんと描かれてあって、複雑な気持ちで見た。子を持つすべての母親が、もしかしたら我が身に同じことが起きて、同じ境遇だったら、あのように疲れ切って、あのように孤独を感じて、あのように絶望を感じだしてしまうんではないかと、それでも子供を疎ましく思わないで、一歩たりとも逃げずに強くいられるかと自分に問いかけるだろうと思う。
作りごとではない。人ごとではない。子供を育てた経験のある者なら、子供がどれだけかわいく、そして同時にどれだけ親のエネルギーを奪い尽くすものであるか、身にしみてわかっている。
今あるこの幸せが日常が、いろいろの条件が運よく重なって得られているものにすぎず、ひとつの小さな奇跡のようなものとわかったとき、言葉にしがたい切なさでただ涙が出た。そしてその涙はまた「母親というものは温かい川と冷たい川の両方を泳いでいくようなもの」の台詞のとおり、もがきながらも何とか泳いでこられた自分を癒す涙でもあった。

いいドラマは人間を深く知るための問いかけだ。
生きる哀しみがよくよく描かれていれば、人の心を潤し癒す。

最終回のDVDがもうすぐ届く。
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by zuzumiya | 2012-03-12 15:40 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)
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