夏のスグレモノ

a0158124_15502555.jpg蝉は猛烈に鳴いているけれど、空が曇っていて、なんだか気分がパッとしない。
やっぱりうだるように暑くても、蝉の声には空の青さと樹々の緑と入道雲の白が必要だ。
涼しいには涼しいけど、「こんなのは夏じゃない!」と思っている人。
私のお気に入りの絵本、『なつのいちにち』(はたこうしろう作/偕成社)をおすすめしよう。ページを開くともう夏!だらけ。私は女の子だったけれど、私の夏のイメージはこれなんだよなあ。見ているだけで、スカッとしてきます。
                   *
昨日、たまたまテレビで『温故希林』(「温故知新」と「樹木希林」をくっつけた造語)という番組を見た。女優の樹木希林さんが大好きな骨董めぐりの旅をする内容なんだけれど、そのなかで岐阜の「水団扇」というのが紹介されていて驚いた。
竹の骨に、美濃和紙のなかでもいちばん薄い和紙、雁皮紙(がんぴし)を貼って、その上にニスを何度も塗って仕上げる。そうすると和紙なのに不思議なことに、なんとも言えない透明感が出てくる。絵柄は水のなかを泳ぐ金魚など。繊細でほんとに美しく涼しげだった。ニスで重ね塗りされているので、団扇を水のなかにいったんつけて、雫を払ってから仰ぐとよりいっそう涼を呼ぶという(希林さんは「あんまり変わらないわねえ」と言っていたが)。
見た目とその使い方の粋が「水団扇」という情緒ある名前になっている。
日本人の感性ってほんとに凄いなあ、とつくづくうれしくなった。まだきっと知らないスグレモノがこの日本にあるんだろうな。
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by zuzumiya | 2011-08-02 15:52 | わたしのお気に入り | Trackback | Comments(0)
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