心のどっか遠いところで

今日はほんとうはとても楽しみにしていた飲み会だった。
みなそれぞれに忙しく、予定がなかなか合わずにいたのが、今日でようやく合った(私に合わせてくれた!)というのに、いきなり私の体調が悪くなって、またもや延期になってしまった。ごめんなさい。
それが馬鹿みたいな話で、昨日の帰宅途中「やったー、休みだあ!」と思って家に電話し、「なんか好きなもの買って帰るぞ〜」とスーパーに向かう道で、友人からの携帯を見ていたら、いきなり片目が見えづらくなって、ヤバっと思ったら偏頭痛の発作がきた。
すぐに専用の薬を飲んで、ぱぱっと買い物して、食事をして寝たが、夜中に暑さで目が覚めてから、やたらと仕事のことを考えてしまって、今度は眠れなくなってしまった。空が白々と明けてくる頃にようやく眠りにつけたと思うが、朝起きたら、頭の芯に痛みが残っていて、下を向くと血流がぐわんぐわんする。そういうわけで朝も早よからメールでドタキャンのお知らせ&再度延期のお願いとなった。
友人のなかにはもしかしたら、この日のために残業をしないように上司に告げていたとか、あらかじめ仕事を早めに進めていたかもしれず、そう考えると突発的なこととはいえ、ほんとに申し訳ないことをしたと思う。すみません。
偏頭痛というのは因果な病気で、一週間頑張って働いて、週末の休日にその疲れがどっとくるのか、休みで気がゆるむのか、特有の発作がきて痛みがくることが多い。せっかくの休みをただ床で臥せっていなくてはならないという悩ましい病気なのだ。
昨日も「うれしいぞ〜」と心でガッツポーズをしたすぐ後だったので、気がゆるんだのだろう。とにかく申し訳ないし、情けないし、悔しい。「今頃は王子の街で…」と遠くビルの灯りを見つめて、しょんぼりしている。

                    *

私が仕事に疲れて歩きをサボると、夫は一人で夜の公園に歩きに行く。
今の時期はちょうど夏休みで、親子連れが虫かごと懐中電灯を持って、カブトムシを探して雑木林を歩きまわっている。
夫はもちろん舗道を歩いているが、どういうわけか何度もカブトムシのオスに遭遇しているらしい。

「『あ、カブトムシだ!』って、心のどっか遠いところでハッとするんだけど、でも、見つけたってさ、もうどうすることもないんだけどさ…」

夫のこの言葉に思わずほほえんでしまった。なんて素敵な人なんだろうと思った。
「心のどっか遠いところでハッとするんだけど」
自分の少年時代と息子の幼い頃の両方がないまぜになって、この人の「心のどっか遠いところ」に仕舞われているんだろうなあと感じて、胸がきゅうんとした。そして、それは私もまったく同じ。流れている時間が一瞬にして重なりあうことへのこの愛おしさ。
こういうことがふだんの話のなかですっと言える人だから、私は夫が好きなんだ。
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by zuzumiya | 2011-07-25 23:38 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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