ほんとうの評価はお客様が下さる

最近は仕事のことばかりでスミマセン。
先日の香山リカさんの本の話の中でも書きましたが、今の若い子の中にある防衛本能ともいうべき自己顕示欲や競争心理、それがうちの職場でも嫌な形で現れています。本のなかでもアメリカ型能力主義を取り入れても、数年後には生産性が落ちてきたり、社内の雰囲気が悪くなってうつ病が多発してくるとか、あまりいい結果には至らなかったと述べられていました。うちの職場でも結局は同じようなことが起きています。
顔合わせの際の「まずは仲良くやりましょう」の和気あいあいのノリから、実際に仕事がスタートしてからの「私はデキるんです」「私はどうしてもこうやりたいんです」というそれぞれの自己アピール合戦の後、最近では日常業務に小さなミスが多発するようになりました。チーフやサブチーフの立場の人間も実はミスをしているのを知っている下々の人間は「自分のこと棚に上げてよく言うよ」と反発しています。お互いが口でも腹の中でもミスの指摘をし合って、社内の雰囲気は「仲良く」どころかギスギスです。まるで子供のように「怒られないように」、あるいは「デキないヤツとレッテルを貼られないように」緊張しながら、萎縮しながら仕事をしています。
先輩である我々がいちばん目をかけ、育ててやらなきゃいけない新社会人のひとりはすでに「もうついていけない。辞めたいです」と言い出す始末。どうしたものかと思っています。なぜ、もっと互いの良さをほめ合わないのでしょう。なぜ、もっとスムーズに協力し合わないのでしょう。なぜ、もっと「ありがとう」が飛び交わないのでしょう。なぜ、もっと笑顔が事務室にないのでしょう。なぜ、もっと仕事を楽しくしようとしないのでしょう。新社会人のフレッシュな笑顔とモチベーションを奪って「辞めたい」と涙させる事態になってしまったのは、本当に受け入れる側の我々先輩の体制や意識不足のせいではなかったのでしょうか。ほんとうに新社会人の若者の考えの甘さ、精神的なひ弱さだけといい切れるのでしょうか。遠い昔、自分たちが新社会人になったときのあの心細さ、あの不安と期待のないまぜの毎日、助言のうれしさ、忘れてしまってはいないでしょうか。
いろいろ反省すべき点、問題、これから社内をよくしていくにはどうしたらいいか考えるべきことはたくさんあるように思えます。でも、ただひとつ、我々の思い違えがあるとしたら、「ほんとうの評価はお客様が下さる」ということではないかと思っています。社内の評価など勝手に思わせておけばいいのです。私は「あそこの図書館の児童室にいるオバサン、面白い人だよね」とか「図書館があるじゃん」とか「行くとホッとするんだよね」とみんなが安心したり、癒されたりする場でありたいと思っています。そのことだけを願って、そうなりたいと思えば、気持ちはまたまっすぐになれるのです。
本来の目的は何か。何を目指していたか…。
我々図書館員は何よりもまず接客業。迷ったり悩んだりしたときはまず「お客様のことを思い出せ」です。そうすればきっと解決する道が見えてくるように思うのです。
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by zuzumiya | 2011-05-04 23:47 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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