暮らしのまなざし

「何かお手伝いしましょうか?」

休館日明けの今日は処理すべき本が山積みとなります。職場にはあらかじめシフトが組まれていて、誰がどの時間にどんな作業をするのかが決められており、空き時間は自分の担当の仕事をしていいことになっています。新館オープンの今はシフトに組まれた通常業務に加えて、自分の仕事をやりくりせねばなりません。そんな中、今日も予約本の数の多さで担当者たちが悲鳴をあげていました。そこへ「何かお手伝いしましょうか」と声をかけてくれるスタッフが幾人か現れて、とてもうれしく思いました。自分の仕事がなかったわけではないのでしょう。ただそれを優先するよりかは目の前にある予約本の処理をするべきだと察知してくれたのです。「今日は私の担当じゃないから」「私だって自分のやりたい仕事があるのだから」と見て見ぬふりをしていても誰も文句は言えません。でも、忙しそうに働いている人にそう声をかけることは、とても気遣いのあるやさしさだと思いました。皆がそれぞれ自分の担当の仕事に熱中してしまうと配架本がたまっていたり、書棚が乱れていても誰も気がつきません。それは館全体としては「いいサービス」とは言えません。自分の抱える仕事の重圧のために、処理されていないと皆が困る目立たない仕事を進んでやろうとするような、広くものが見える余裕がちょっと足りないのかなと思っていたところだったので、今日は「これぞ、チームワーク!」と心が浮き立ちました。自分が担当だからといって一人が無理をしてやりきれば、それはその人の根性や能力の評価にはつながりますが、「私が出来たんだから、あなたもやってよ」というその人以外の皆にも自然と強制する力になりかねません。協力すれば済むものをむやみに冷ややかに競争化する必要はないのです。でも、今日はそこかしこで「がんばろうね」「何とかなるって」「どうもありがとうね」の声が飛んで、一丸となって仕事をやり終えた感じがして、とても清々しく思えました。
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by zuzumiya | 2011-04-26 23:05 | 日々のことづけ | Trackback | Comments(0)
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