暮らしのまなざし

まつげに持ってる虹のからくり

先日、またもやNHKで詩人のまど・みちおさんの番組「ふしぎがり」が放送された。
たぶん、再々放送ぐらいじゃないかと思う。反響がいいんだろう。
それでまた見直して、発見して、また感動できた。
尻もちをついて入院していた奥さんとまどさんがしばらくぶりで再会したときに、思わずうれし涙がにじんでしまったまどさん。
そのときの気持ちを込めて、パステルの色をぜんぶ使ってきれいな虹の絵を描いてみせた。その時のインタビューでまどさんが
「まつげのところに虹があって、涙が出るときれいな虹がかかります。」
ああ、素敵だなと思った。まどさんの言葉にもっと言葉を足して拡大解釈すれば、きっとこういうことなんじゃないかな。
人はみんな、まつげのところに虹のもとを持っていて、涙の水分が加わると目の前にきれいな虹ができて見えるようになっている。
うれし涙にかぎらず、どんな涙を流しても、まぶたをぎゅうっと結んで再びあけたその先にはやっぱり虹ができていてほしいな、と思った。
きれいで、みんなきらきら光っていて、なんか新鮮で、こんなところに生きてるんだあと思える世界が見えていてほしいなって、ちょっとそう思った。
吉野弘さんが「虹の足」という詩で、虹の足元にある家々が虹の中にあるんだってことに気づかずふだんどおりに暮らしていると書いているけど、まどさんに言わせれば、私たちはまつげに持っている虹のからくりを知らずに暮らしている、ってことかもなあ。
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by zuzumiya | 2010-11-08 09:48 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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