暮らしのまなざし

ブログらしく近況3

a0158124_2321240.jpg『十三人の刺客』で注目の三池崇史監督の『殺し屋1』(R-18指定)をDVDで見たが、ぶっ飛んだ。殺し屋パート1ではなく、「イチ」だったのですね。
この監督の作品はグロいと聞いていたが、やっぱりそうか、もう凄いなっていう感じ。
子宮内膜症でお腹が痛かったが、あまりの内容に見ている間は痛みを忘れていた。見終わったとたん、キリキリキュウウと倍痛くなった。
キャストがよかった。大森南朗と浅野忠信のサイコぶりがいい。松尾スズキを双子のイカれたサディスト刑事にしたところは素晴らしい。漫画っぽいなと思ったら、原作は『ホムンクルス』の山本英夫の作品らしい。台詞や小道具にユーモアもあって、グロいのに笑えたりもした。というか、わざと笑ってホッとしていた気がする。
どうして人間はこんな暴力的でグロい映画を作ったり、見たりするのだろうと思ったが(三池監督はヨーロッパでは北野監督と並んで人気がある)、見終わった後にそこらへんのホラーより背中がゾクゾクして怖ええと思いつつ、「ああ今、何事もなく、普通の平凡な日常を生きてることにものすごーくホッとして、ありがたがっている私」を感じて、ほんとに生きててよかったあ、と深く息がつけた。
これなのだろうか。つめていた息をふううと吐き出せた後、今度はすうーっと吸えるこの感じ。呼吸を繰り返して現実に少しずつ戻って、なじんで、「なんでもなかったじゃん」とおさまっていく感じ。命を誰からも狙われていない、誰も踏み込んでこない、血なんか見ない、刃物もさっき味噌汁を作った時の台所の包丁しか見ない、何にも起こらず外界からちゃんと守られている、いつもの家のいつもの部屋のしっかりしたこの安堵。犯罪から限りなく遠ーくにいる私。バカみたいだけど、何事もなく生きてることをよかったと、ひとしきりささやかに思えること。
これをわからせたい、わかりたいためにこういう映画は存在しているのだろうか? 
なんて、分析はいらないか。
とにかく、久しぶりにこんなにも痛くて酷くてうわっと引くほどこのうえなくグロい映画を見ました。ふー。
  
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by zuzumiya | 2010-10-23 23:04 | 日々のいろいろ | Trackback | Comments(0)
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