暮らしのまなざし

「ふたたびは帰らじ蝉の穴深し」(阿波野青畝)

今日、今年初めてみんみん蝉の声を聞きました。今年の蝉の鳴き初めは7月16日。梅雨の明けきらない曇空に向かって、油蝉がしばらく鳴いたかと思うとすぐに鳴き止んでしまいました。その鳴き方はちょっと辺りを窺うようにおどおどした感じがして、鳴きはじめは鶯も蝉も同じ可愛らしい戸惑いがあるものなんだなあと笑いました。子供の頃、蝉は1週間ほどで死んでしまうと憶えましたが、その後大人になってから実は土の中で7年も暮らしていると知りました。7年も暗い地中にいて、ようやく光あふれる場所に這い出て、羽ばたいたり恋をしたりするのかと思うと、しみじみした覚えがあります。あの体感温度を2、3度ぐっと引き上げてしまうような、聴覚を麻痺させてしまうような凄まじい蝉時雨も、地上での短い生をめいっぱい謳歌しているように聞こえて、潔くもあり、「鳴きたいだけ鳴かせてやりたい」といつしかひと夏の蝉に思いを重ねることが多くなっています。

(今からできること)
※私にとっての夏は、蝉鳴きしきる炎暑の夏。生命エネルギー満ちあふれる夏に圧される ことなく、大いに楽しみましょう。
※蝉の短くとも激しい一生をいつでも心に刻みます。
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by zuzumiya | 2010-07-17 23:59 | 日々のことづけ | Trackback | Comments(0)
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