暮らしのまなざし

「出会うべき時期」に「きちんと出会う」ということ

40になるかならないかの時期に漱石を読み出したという作家の庄野潤三さんは随筆の中で「生活が漱石の作品を受け入れるのに丁度いい状態であったからだ」と書いています。その庄野潤三さんの随筆を44の今になってあらためて読み出しています。庄野さんの、老夫婦を中心に家族の話を書かれた小説とも随筆ともいえる一連の作品群は大変良いと評判は聞いていましたが、最初に出会った当時30代の私にはどうしてもあの老夫婦のつつましい穏やかさが今一つつまらないものに思えて、手に取っても読み進めることができませんでした。最近になって小沼丹の随筆繋がりで試しに読んでみると、深く共鳴するものがあり、庄野さんの平易で滋味溢れる文章から大いに生きる励ましを貰っています。「人は出会うべきものにはきちんと出会う」とかねてから私は信じていますが、更にそこには時期も関係しているようです。正確には「出会うべき時期にきちんと出会う」なのです。
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by zuzumiya | 2010-05-10 00:04 | 日々のことづけ | Trackback | Comments(0)
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