春は詩歌を味わういい季節です

詩歌を読むのが好きです。読書というよりお菓子のバイキングのような感じです。たくさんのお菓子の中から自分の好きなものだけをぽんぽんお皿に乗せていく、そんな自由さ、ワクワクさがあります。特に句集は一句が短いので、まるで一口菓子。一瞬で好みの判断ができ、加速度的に楽しさも広がります。句集を読むことは、生理感覚を刺激されること。字を追っているだけで、どんどん体の内側からエネルギーが満ちあふれてきて、何だか溌剌として健康になれる気がします。作者独自の感覚的表現に対しても「今度、外へ出たとき体験してみよう」と思ったり、「どこがどうというのは説明しにくいけれど、不思議によくわかるんだよなあ」と深いところで共感ができて、その見事なシーンの切り取り方に唸ったり嬉しくなったりします。人生哲学を匂わすような句に会えば、しんみり物思いに耽ります。芽吹きと花の香りの漂う春こそ、詩歌を感覚で味ういいチャンスです。


※40代で俳句を始めた池田澄子さんの『現代俳句文庫 池田澄子句集』がお薦めです。  
 「滴りや分量同じ呼気吸気」
 「ピーマン切って中を明るくしてあげた」
 「育たなくなれば大人ぞ春のくれ」
 「生きるの大好き冬のはじめが春に似て」
 など、50代に入ってからの作品群のその瑞々しい感性には驚きます。口語体ならでは、そして女性としての生活実感や独特なアイロニーもあって面白いです。読んでみてはいかがでしょう。こちらの眠っていた感覚が目を覚ますようです。
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by zuzumiya | 2010-03-17 01:47 | 日々のことづけ | Trackback | Comments(0)
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